歩く
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:歩く
ひもじい男が居た。もうずっと食べてない。
ホームレス。家も無く、親も無く、友達も無い。
身寄りも居らず、ずっと歩き続けて居るだけ。
そんなある日、その男は倒れた。
ここが俺の最後の地か、そう思って。
として居ると、目の前に果物の入った篭が置かれていた。
男は飛びつくようにそれにガッついた。
本能のなせる業。
生きよう・生きろとするその本能の力が、
常識や理屈を超えて男を動かしたのだ。
そしてあとから気づく。
「ふぅ。……俺、とんでもない事しちまったんじゃ…」
泥棒。
こんな果物カゴが、こんな場所に落ちてるわけがない。
誰かが忘れて行ったか、少しの間ここに置いて居ただけ?
理性と常識があとからやってくるが、
もうやってしまったこと。
それ以上考えてもどうしようもない。
吐き出して、元通りの形に出来るわけでもない。
何とか賠償しなければとしばらくそこで待ったが
誰もやって来なかった。
さらにその辺りをうろついてみたが、
篭を置いて行った人の手がかりさえ見つからない。
しかし、男は元気が出た。
住む場所は無いけれど、しばらく歩いて行ける。
それだけの元気。
それからしばらく歩いて行くと、
自分のステータスと同じような人が
道端に倒れるように居た。
その人のそばへ行き、
男は自分の持てるだけの信仰の話を語って聴かせた。
言い寄られた男は他にすることも無く、
また未来への希望も無かったので、
その話を黙って聴いて居た。
聴いて居るとだんだん不思議なことに、
その信仰の実が心の中に宿り始める。
そして言い寄られた男を
特定の目的へ向けて動かすのである。
置かれた果物を食べて元気をつけたその男は、
その場所で生き絶えた。
それに人間的な妙な感動を覚えた言い寄られた男は、
それから新たな目的へ向かって歩き、
その言い寄ってくれた男の事をずっと心に留め、
教会を建設し、自分が救われたその経過をメッセージ仕立てにし、
牧師の資格を得た上で、もっと多くの人に語って聴かせた。
果物をとって食べた男には、
最後までお咎めが無かった。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=KrShEH6oSSU
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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