悪魔の休暇1
「あー今日もつっかれたーーー」
「腹減ったーーー」
「きょーはもうレコ三昧、ラーメン食いてー」
どーも、俺赤神芭空。
日本でユニットを組んで音楽活動をしてる、赤色担当男子です。
ちなさっきのは本名で、活動名は別にあるんだけどここではなーいしょ。
今日はメンバー全員揃ってレコをしてたから、その流れで全員で帰るべく事務所を歩いている。
「ねーみんなご飯一緒に食べてかない?
何食べたいかあげてってよ」
「俺さっきラーメン食いたいって言ったー」
「俺腹減りすぎて、美味いならなんでもいーわ合わせるー」
俺とメンバーの数人がテキトーに答える。
「じゃあ中華料理屋でいっかー、ラーメンあるしー」
「中華料理って聞いたら炒飯食いたくなってきたわ」
そんな感じで盛り上がりつつ、近場の中華料理屋にメンバーの1人が予約をしてくれたので店に向かった。
店内に入って個室に案内され、注文も済み待ってるところでメンバーの1人が俺に問いかけてきた。
「そーいや明日から少し休み続くけど、ばうくんほんとに海外旅行行くの?」
「もち行くよ?」
「ロスサントス、だっけ?
あんまり治安良くないって聞くけど大丈夫なの?」
問いかけてくる声も表情も"心配です"というのが隠せてない。
まあ隠す必要も無いんだけども。
「だーいじょぶだって!
ちゃんと死なずに帰ってくるし、約1ヶ月エンジョイしてくる!」
「死なないのなんて当たり前じゃん!やめてよねもー」
「ばーくんいなくなったら僕ら活動終わっちゃうかもだし、そもばーくんいなくなるのやーだー」
こいつらほんとに心配性だな、かわいーやつ。
まあ何も言わない残りのメンバーも同じこと思ってんだろうけど。
「ガチで大丈夫だって、向こうは医療技術えぐい発展してるらしいから死にたくても死なないっしょ!」
「絶対無事に帰ってきてよね、約束だよ!」
「へーへー約束するよ」
そんな感じでメンバー全員で夜を過ごし、それから程なくして俺はロスサントスに向けて飛び立った。