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西堀の隠居のはなし《小分け版》  作者: ぽすしち


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あのときの猫

 

 唾を飲み込むと、すくんでいた足が動いた。


 そのまま、縁側へ。

 



 セイベイは、なんだかたくらむように笑ってみせ、座るように言い、お茶をしたくし始める。


 

 こわごわと縁側に腰を落とし、尋ねるきっかけをなくしたヒコイチが、出されたお茶を見下ろしながらようやく声をしぼりだしたときだった。


「・・い、今の ――」

 

    すい、と、縁の下から、黒いものがすべりでる。

 

 


 あのときの、猫だ。

 



 ヒコイチが、そう、思ったとき、止まったそれが、顔をむけた。



   



    『  ヒコよ。 おめえ、いい友達もったなあ 』




「・・・・・・・」


 猫は、金色に近い、きれいな眼をしていた。




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