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西堀の隠居のはなし《小分け版》  作者: ぽすしち


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心もいれかえ

目をとめてくださる方、ありがとうございます!

小分けにしてみると、やはり、元の区切りがながい気がします・・・

もうすぐ終わりです。



「 だから、団子をひとくちかじっただけなのにすぐにサネさんが、かかりつけのお医者様を呼んでくる。口裏を合わせてもらって、『毒はすぐに吐き出したが、今夜がやまだ』なんて言ってもらえばいい。 ・・・本気で殺そうと考えてるセイイチさんは、セイベイさんがボケたと信じてるから、夕飯のお膳に、すまして毒団子を置いただけでしょう。 他のみんなは、セイイチさんが言ったとおり、セイベイさんはボケてると思っているので、 それを、拾って食べたと思う」



「っち、そういう事かよ」



「ね? これで、セイイチさんは、セイベイさんを、殺した。 ―― きっと、後悔したんじゃないのかなあ・・・。 ひとやまこえて、助かったって聞いたとき、泣いてお医者様にすがったっていうから、  そこで、はじめて、自分のしたことに気付いたんだろうなあ」



「っけ、じいさんが本当に死んじまってたら、どうしたんだか」



「サネさんが、セイイチ坊ちゃまは人が変わったって言ってましたよ。 お店の人たちにもやさしくなったし、なんだか頼もしくなったって」



「そりゃあ、てめえの親父殺しそこなったんだから、心も入れ替えて働くでしょうよ」



「いいじゃあないですか。これでセイベイさんとの親子の仲も、少しずつ直していけば。 今回の冥途からの復帰で、ボケも治ったことにするみたいだし、ボケてた間の記憶もないことにするみたいですよ」



「都合のいい・・・っていうよりも、  なんだってんだよ!人騒がせな!」



「良かったですねえ。大事なお友達が、ボケていないうえに、この先、泰平無事な暮らしができそうで。 ―― じゃあ、さあ、どうぞ」



「あ?」



 殴るんでしょ?とお坊ちゃまはまた、両手を広げる。




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