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西堀の隠居のはなし《小分け版》  作者: ぽすしち


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大工のうわさ



 隠居の『噂』を、はじめて耳にすることになったのは、つい前の月寄った蕎麦屋。



 おもしろおかしく語ってくれたのは、先にいて蕎麦をすすっていた、知り合いの大工だった。



    「おうヒコよ、西堀の隠居、ついに、近いみたいだぜ」

 

  ―― なにが、と聞けば、お迎えさ、と箸で上をさしてみせた。




 まあ、大抵が、年寄りがボケたと聞けば、あとはただ、するするとしぼむように小さくなり、しばらく見かけないと噂をすれば、知らないうちに墓に入っている、なんていうのが、あたりまえだ。 



 ―― どこの家だって、ボケた年よりは表に出さない。




 だから、さすがの西堀の隠居でも、もう、先はながくもねえだろう、というのが大工の言いたいことのようだ。



 おめえ、あのご隠居のところ、出入りしてんだろ?得意客が減るのは残念だなあ、と嬉しそうに蕎麦湯まで片付けた大工が財布を取り出したところで、でも噂だろう?と、念押しするように聞いてやった。




 待ってました、とばかり、大工は顔を突き出し笑った。

 


 「 おれあ、ちょっと前まで、あのお屋敷にあるお稲荷さんの、新しいおやしろをつくりに行ってたのさ。 新しいのは、離れの庭にある池の側につくったんだがなあ、ときどき、庭の池を見るのにちょうどいい縁側にな、 中から、・・・隠居が出てくるのよ ――」

 



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