表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
西堀の隠居のはなし《小分け版》  作者: ぽすしち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/52

慣(なら)わし



「ぼくの友人いわく、三日泊まれば、三回違う女性がくるらしい。 まあ、育ったところがそういう習慣じゃあ、しかたないよね」



「・・・ま、まさか、あの、えっと、」



「そう。嫁いできたお嬢さんは、まさしく、そういう『習慣』のところから来た。 だから、来てすぐに、ここでも、その『習慣』に従った」



 それなりの歳の男とならば、自然に、そうするだろうことを。



「サネさんいわく、男につかう色目っていうのが、すごいらしいですよ。 仕事の合間でも、ちょっとしたことでそういう目を流すって。 まあ、若くてかわいい娘にせまられてそんな関係になったら、男なら誰でも優しくしてあげたいですもんねえ」



 だから、お店の中はいっとき、それはそれはおかしな空気になったという。



 若奥さまと《秘密の関係》を持ったのは、みな、自分だけだと思っている。

 誰も彼も、そういう目を女にむける。





   ―――それを、大旦那はすぐにみてとった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ