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縛りプレイ始めました 星星の人達と太陽の人達  作者: 朔
アップルマンゴーの木
73/134

パスタ屋さんでデート

いいねありがとうございます。

食事が終わった後は、寝るだけなのだが、

「この料理バフがついてるじゃないか」

と俺は驚いた。


HP小回復一時間。勿体ないと思いながらも、ホテルへ向かう三人。


「ごめん。今度からはログインしてから料理を作ることにするよ」


スピアは反省しているようだった。


「そうそう。反省は次から活かせば良いって」

そんなスピアに声をかける。


「そういえば、ケンって髪色と目の色が変わったよね?」

「儂も気になっていたところだ」

二人に問い詰められる。


「ああ、これはな内緒だ」

「えーズルい。ヒントくらい教えてよ」

「分かった。これはLGのストーリーにまつわる現象だ」

「ほー。そんなものがあるのか」

「ああ、図書館で調べると色々出てくるよ」

「しかし、スキルは十個全部取得しているしな。諦めるしかないだろう」

「あたしもー」


「まあ、今日はこのくらいにして、ホテルで落ちよう」

「「賛成」」


ホテルに泊まり、100ゴールド支払う。シャワーを浴びると、どっと疲れがやってきた。それだけアップルマンゴーとの戦いに集中していたということだろう。


ベッドに横になると、ログアウトした。


「おーい、奈央。昼飯どうする?」

「さっき料理したばっかりだから、外で食べるのがいいかな」

「よし、それじゃラーメ」

「ラーメン屋さん以外で、お願いね」


むむむ、奈央に先手を打たれてしまった。


「じゃあ、新しく出来たパスタ屋さんはどうだ?」

「良いね。行ってみよう」


新店舗なだけあって、店内は混雑していた。

「お客様、二名様でよろしかったでしょうか?」

「はい、お願いします」

「奥の席へどうぞ」


そこはちょっとだけ、隠れ家感のある席だった。やんわり暗く、こじんまりとしている。


「なかなか良い雰囲気じゃないか」

「ねー。ちょっと暗いところも素敵」


「ご注文お決まりでしょうか?」

「はい、ペペロンチーノの大盛を一つ」

「それとボンゴレ・ビアンコを一つお願いします」


パスタが来るまでの間、健二と奈央はお互いの足を蹴りあって遊んでいた。

「いたっ!脛を蹴るのは卑怯だぞ」

「たまたまだから許してよ」


こういった、じゃれあいの場合、加減するのはいつも健二の方だった。

「えいっ」

「いたっ!だからそこは脛だって」


健二に手加減されているのを分かっている奈央は、自身も加減をしていた。当然、自分の彼氏に怪我なんてして欲しくないからだ。


「こちらペペロンチーノの大盛とボンゴレ・ビアンコになります。ごゆっくりどうぞ」


パスタが届いたおかげで、一時休戦となった。健二にとっては、案外嬉しかったりする。


パスタはちょっと固めで、具と良く混ざりあっていた。


「美味い」

「美味しいね」

「一口もらいっ!」

「あー!じゃああたしも」

「うんボンゴレ・ビアンコもなかなか美味しいじゃないか」

「ふむふむ。ペペロンチーノもちょっと辛くて美味しいね」


フフフ、と笑い合う二人。いつまでもこうやって笑い合えたら良いな、と思う。


「俺にはちょっと辛みが足りないな」

そう言って、テーブルの端にあるタバスコを手に取る。

「ほどほどにしときなよ」

「分かってるって」


五滴タバスコを加えて、再び食べ始める。

「これこれ、この辛みがちょうど良いんだよな」

「辛そうー」

これ以降、奈央がペペロンチーノに手を伸ばすことはなかった。


「すまんな。食べれなくしてしまって」

「別に。ペペロンチーノを注文したのは健二だから、好きに食べて良いよ」


落ち着く店内で、おしゃべりしながら食べる二人だった。

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