月の剣の真の威力
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討伐したトゲトゲイノシシだけで、9000ゴールドになり、冒険者ギルドへ行くと、27000ゴールドになった。
頭の中でポーンと音がした。精密遠投レベル9、曲芸師師範レベル20、星魔法レベル10になった。
それでは、それぞれのスキルについて記しておこう。
精密遠投レベル9
敵視レベル17
反射神経レベル13
自動翻訳レベル11
曲芸師師範レベル20
空中浮遊レベル4
星魔法レベル10
剣職人レベル-16
鎧職人レベル-10
アクセサリー職人レベル-6
レベルが上がってきていることが分かる。職人系は相変わらずマイナス値のままだ。
なお、今回のクエストに参加出来なかったもの達には、10000ゴールドが支給されるようだ。まだ新人の方には、相当懐が潤った、ゴールドクエストになったことだろう。
夜になり、一度だけ月の剣の威力を確めに、俺は竹林へ来ていた。
敵はいない。こと座の力を借りてみた。
「こと座の力を借りる」
そうして星の剣にMPを注ぎ込むと、上空が光だした。目の前の星の剣は完全にL字型のハープになっており、奏でることが出来た。
ポロン、ポロンと音を出すと、音符が攻撃として辺りを破壊していく。
これには俺も驚いた。そしてこれがおそらく夜の月の剣の効果だと考察した。
一度だけのつもりだったが、俺の考えが正しいかどうか、確認するためにわし座の力を借りることにした。
「わし座の力を借りる」
すると具現化したわしが、飛んで行き、竹をなぎ倒した。
これで夜の月の剣の力が分かった。ホテルに戻り、睡眠を取る。そのままログアウトした。
もう、夕食の時間だ。カレーを作って味見する。うーん、もう少しスパイスを効かせた方がいいか?そう思って各種スパイスを振りかけていく。
美味しいカレーが出来上がった。そうだ、奈央に電話してみよう。
「もしもし、奈央?カレー作りすぎちゃってさ。良かったら食べに来ない?」
「うん、行く。絶対行くね」
数分後、奈央が現れた。
「どれどれ、どんな出来かな?」
「お口に合えば良いけど・・・」
と、ちょっと不安そうな健二。
「うわぁ、美味しい。スパイスの効いたカレーだね」
「そうなんだよ。香辛料をふんだんに使ったんだ。美味しくて何よりだぜ」
そうして健二もパクりと一口。
「我ながら、美味いな」
「だよね。スパイスが効いているのが良いんだよね。多分だけど」
「ああ、そうだな」
「どうする?今日泊まっていく?」
「うん、そのつもりで用意してきた」
用意が良いことで、彼女の奈央は最初から泊まることを考えていたらしい。ということは、夜の方も期待できる。
そんなことを考えていると
「エッチ」
と奈央に心中を見抜かれた。
「エッチなことばかり考えてなんていないぞ」
「でも、さっきは考えてたでしょ?」
「・・・はい」
「やっぱりね」
奈央に頭が上がらない。カレーを作ったから、本来なら俺の方が優位に立てるのに・・・なんて考えていることもばれていそうだ。
俺は皿洗いをして、その間に奈央にお風呂に入ってもらった。
「シャンプーなくなってるよー」
との声でシャンプーの詰め替え用を持っていった。
「覗かないでね」
「はい、はい」
この手のやりとりは素直にしておいた方がいい。これは教訓として学んだものだ。
その日の夜もお盛んだった。
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