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縛りプレイ始めました 星星の人達と太陽の人達  作者: 朔
スピア(奈央)の気持ち
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第四の街に向けて

ブックマークありがとうございます。

昼食の時間になったので、ホテルにチェックインして、シャワーを念入りに浴び、ログアウトする。なぜ念入りかというと、沼地に行ってきたからである。沼地の泥の匂いがしないように、ズボンも洗ってきた。ゲームだから、すぐに乾いたけど。


さあ、今日はいつものラーメン屋さんへ行くぞ、と気合いを入れて向かった。

「チャーシュー麺大盛で」

ガツガツ食う。

「ごちそうさまでした」

支払いをして店を出る。


お菓子を買いに近くのコンビニへ寄る。やっぱりチョコレートだよな、と思いながら、かごにチョコレート系のお菓子を詰め込んでいく。気付いたら2000円を越えるお菓子を買っていた。


何はともあれ家に着き、筋トレを始める。腕立て伏せ百回、腹筋五十回。終わると至福のおやつの時間だ。チョコレート菓子をバクバク食べる。むしろこれで痩せているのが不思議なくらいである。健二は、太りにくい体質だった。


洗濯物を畳んで、LGへログインする。ヒトミと会った。

「やっほー。元気してる?」

「おう。元気だぜ」

「そりゃなによりだね。ところで今日は睡眠を取ったということについて、お話にきたんだ」

「ふむふむ」

「リアルで実際には寝てないよね?でもLGの判定では、数時間LGをやっていなかったから、寝ているのと同じ、ということになるんだよ」


続けて

「それでね。それじゃあ会社勤めの人達は毎日睡眠を取っている、という判定になるんだけど、それだと以前までと何も変わってないじゃんってことになったの。それで今週から導入されるのが、脳波を調べて、一週間に一度はきちんと寝ているか調査することなんだ」


「だからケンもログイン出来なくなったら、最近寝たかな?って思い返して欲しいんだ。もちろんそうなる前に睡眠を取るのが、一番だけどね」

ヒトミは喋り終わると、眠そうにあくびをした。


「ああ、分かった。今のヒトミみたいにリアルで大切な時間に眠くなっても困るからな」

「その通り。てへ、あくびしちゃった」


「それじゃあLGの世界へいってらっしゃい」


ホテルを出て、向かったのは冒険者ギルドである。並んで番号札を取る。33番だ。


フレンド欄を見ると、AYA、ユミ、アックス、スピアがログインしていた。だからユミ、アックス、スピアに

「第四の街へ行かないか?」

とチャットする。

返ってきたのは

「良いですね。今から第二の街へ向かいます」

「良いぞ。今からガラントへ向かう」

「りょーかい。ガラントの広場で待ってるね」

上から、ユミ、アックス、スピアの返事だ。

その後も

「アックスさん、良ければ一緒にパーティーを組んで行きませんか?」

「おう。是非」

というようなやり取りが続いていた。俺も

「ガラントの広場で待つ」

と送っておいた。


「33番の方」

「はい」

「ウルフマン五体にビッグヌマエビ一体ですね。1600ゴールドになります」

「ありがとうございます」

冒険者ギルドを出て、広場へ向かう。


「今日も筋トレしていきますか」

腕立て伏せとスクワットを計一時間繰り返した。おかげで汗でびっしょりだ。近くで瞑想していたスピアに声をかける。


「筋トレして、汗をかいたから、ホテルでシャワー浴びてくるな」

余程集中しているのか、反応しない。まあ、少しの時間だからいいか、と思ってそのままホテルのシャワー室へ行く。


シャワーを浴びていると、ユミから

「到着しました」

とチャットが入った。

「悪い。今シャワー浴びてるところ。すぐ行く」

と返すと

「了解」

とアックスから返事が来る。


グループチャットは伝達が楽で良い。いちいち説明する手間が省けるからな。


ホテルを出て、再度広場へ向かうと三人はもう待っていた。

「一言くらい声かけてよね」

とスピアに言われたが、

「一声かけたぞ。でもスピアが瞑想に集中していて、聞こえなかったんじゃないか」

と言い返した。


これにはスピアも、

「あっ、全然気付かなかった。ごめん」

と謝る始末だった。

評価よろしくお願いします。

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