表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/134

星星の人達2

光魔法、闇魔法、星魔法の三つから選択できるようだ。雷魔法と花魔法は暗くなっており選択出来ない。どうやら自分に適正があると明るくなって、選択出来るようになっているらしい。


俺は当然星魔法を選んだ。すると容姿が、銀髪で灰色の目になった。


「大丈夫か?ケン」

「ケンさん、急にそんな姿になるなんて一体どうしたんですか?」

「ふふふ、秘密だ」


この前星魔法について、話そうと思っても話せないと聞いていたが、俺はもとから話す気がなかった。頑張って自分で手に入れたものだからな。


それにしても目立ってしまうな。銀髪もグレーの目も、初期設定では選べないからな。覚えている範囲だと、ピンクも選べなかったから、花魔法がそれなのだろう。


何はともあれ、目的は果たされた。もう、ガラントへ戻るだけだ。

「さあ、二人とも。ガラントへ帰ろう」

そう言って歩き出す俺。


帰り道、沼地に足を取られるが、モンスターが出てこないので大丈夫だった。他の二人も沼地に苦戦していたが問題なし。


ガラントに着くと、泥のついた靴を洗ってから、冒険者ギルドへ向かう。冒険者達が少なかったのもあって、すぐに呼ばれる。


「350ゴールドになります」

「はい、ありがとうございました」


「今日はもう遅いし、解散しようか」

「はい、そうしましょう」

「ええ、誘ってくれてありがとね」

「こちらこそ着いてきてくれてありがとう」


というやり取りで、ホテルにチェックインする。100ゴールドを払った。


シャワーを浴びて、ズボンを洗って乾かしたら、ベッドに横になる。そのまま寝落ちした。


「星の力ってどう使うんだろう?」

そう、ここは夢の中。

「えい、えい!」

「それじゃあ、ダメだよ」

小さい頃のリンと幼い男の子がお話している。

「星魔法!ほら、これなら出来た」

幼い男の子の言うとおり、星魔法が使えている。

「星魔法。やった!私も出来たよ」

「すごい、すごい」


そこへ一人の男性がやってくる。

「星魔法の使い方は、それだけではないぞ」

「教えてよ」

幼い男の子が言う。しかし、

「まだ教えられん。それに自分で発見した方が数倍面白いぞ」

と言われてしまった。


「そっかー。それならわたし、自分で使い方を見つけるよ」

「良いぞ、その意気だ」

「ぼくもそうする。自分で発見した方が面白いんでしょ?」

「ああ、その通りだ」


「ヒントは夜空を見上げることだ。星魔法は夜に真価を発揮する」

「「夜空を見上げること」」

二人でハモった。それだけでも面白そうにキャ、キャと笑いあっている。


「お昼は使えないの?」

小さい頃のリンが聞く。

「昼間も使えるぞ。さっき使っていたじゃないか」

「そっかー。でも使い方はそれだけ?」

「装備品が必要になるな。それもとっておきの」

「ええー、そのそうびひんは、どこで手に入るの?」

「それは秘密だ。コツコツ自分達で調べなさい。図書館が良いかもしれないな」

「でも、わたしたち、文字も読めないし」

「そうだよー」

「少しずつで良いんだ。完璧な答えを求めているわけじゃない」


そこで夢は終わった。アラームが鳴っていて俺は眠りから覚めた。やけに具体的な夢だったな。前にもこんなことがあった。LGなりのヒントの出し方なのだろう。


シャワーを浴びると、星魔法を使いたくなってきた。ブラックアリゲーター相手に星魔法を使うことに決めた。


沼地に一人で行くと、ブラックアリゲーターが大きな口を開けて待っていた。欠伸でもしていたのだろう。その口目掛けて、

「星魔法」

キラキラと輝く魔法が、ブラックアリゲーターの口に吸い込まれていった。


内面を攻撃されることは、ほぼないのだろう。一撃でブラックアリゲーターは倒れた。ドロップ品は300ゴールドと、ブラックの肉二切れだった。


ポーンと頭の中で音が鳴る。星魔法がレベル3になっていた。やはり魔法を使えると、沼地は稼ぎ場所には適しているようだ。

評価よろしくお願いします。

ブックマークも忘れず、お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ