表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
縛りプレイ始めました 星星の人達と太陽の人達  作者: 朔
リンの気持ち、スピアの気持ち
39/134

税金について

お昼ごはんも食べて、空腹度は満タンだし、バフまでついている。これは狩りに行くのに最適な状態だ。問題はどこに、何を狩りに行くかである。


懐事情も気になっている人がいるだろうが、持ち金は22950ゴールドだ。心配ご無用。ホテルに200連泊以上出来る。


狩りに行くのは、結局森のグリズリーに決まった。荒野でウルフマンを・・・という案もあったが、昨日の今日でまたウルフマンを倒すのはダルかった。飽きたのだろう。


そして今は草原をつっきている最中だ。二人ともスライムキング討伐の証を持っているのでセットして進む。スライムとは一体も遭遇せずに、森へと到着した。


森でグリズリーを探す。ようやく見つけた時には、バフの時間が半分になっていた。急いでスピアと共に戦闘態勢に入る。


ダガーでグリズリーの両目を遠距離から潰す。

「グアアアア」

と雄叫びが聞こえる。


その間にスピアに炎の槍で攻撃してもらう。俺は相変わらず、遠距離からダガーを投擲していた。思った以上に早くグリズリーが倒れた。多少体力が削られたが、たいしたことはない。


ドロップ品は、300ゴールドとグリズリーの爪と肉二本と三切れだった。二人で倒してこのドロップ品なのだから、実入りが良い。


その後のグリズリー戦は無属性魔法を組み合わせながら、戦った。と言っても、倒せそうになったら、無属性魔法をかます、だけなのだが。


頭の中でポーンと音が鳴る。曲芸師師範レベル15、遠投レベル17、無属性魔法レベル17になった。グリズリーは合わせて三体狩ったので、ドロップ品は900ゴールドとグリズリーの爪と肉、六本と九切れだった。


また冒険者ギルドへ舞い戻る。ミキさんに話しかけられる。

「本日はよく会いますね」

「ええ、本当に。今度はグリズリーを倒してきましたよ」

「凄いですね。では、32番でお待ち下さい」


冒険者ギルドは繁盛している。毎日多くの冒険者が出入りするから当たり前なのだが、討伐した分のお金はどうやって支払っているのだろう?まさかとは思うが、税金だったりして。そこら辺の事情もミキさんにそれとなく聞いてみよう。


「32番の方ー」

「はい」

「お待たせいたしました。本日はどのような討伐依頼をこなしてきたのでしょうか?」

「はい、グリズリーを四体倒してきました」

「では1200ゴールドですね」

「ありがとうございます」


「ところで冒険者ギルドはゴールドをくれるだけで、収入があるようには見えないのですが、経営は大丈夫なんですか?」

「心配いただき、ありがとうございます」

とそこで一呼吸おいて、

「冒険者以外の、いえ正確に言えば冒険者でも街にお店を持っている人は、税金が発生しています。ケンさんもブルーシートでお店を開けば、税金が発生します」

「へー、そうなんですね」

意外だった。お店からの税金だけで到底払いきれないと思っていたからである。


「もちろん冒険者には、冒険者用の税金があります。年に一回持ち金の一割を納めてもらいます。

それとギルド設立の時と、ギルド税が年に一回発生します。今のケンさんだと、ギルド税は必要ありませんね」

「分かりました。ありがとうございます」


席を立って、帰ろうとすると人とぶつかった。

「すみませ」

「あたしだから、大丈夫!」

正面を見るとスピアが仁王立ちしていた。

「こんなところに立っていたら、危ないじゃないか」

「平気。ケンを待っていただけだから」


「寝るにはまだ早いでしょう?他に何かする?」

「ダガーの手入れをしたいかな」

「うん。じゃあ隣で瞑想しているね」


何をするか決めると、行動は早かった。まず雑貨屋で砥石を購入する。その後、噴水の広場で砥石を使ってダガーを磨く。その時も最悪の状態で研いでいく。具体的には、メーターが振り切った時に研ぐ。それも、砥石は濡らさず使っている。おかげでダガーはギザギザになった。


しかし、ダガーについたデバフは返しだった。魚釣りをする時などに使われる針をイメージしてほしい。魚が逃げないように、針とは逆向きに尖った部分がある。それと同じようになっているのだ。デバフどころかバフである。


だが、デバフである以上、デメリットが存在する。一気に引き抜こうとすると、返しがついているので、引き抜けないのだ。これだと体の柔らかい部分にしか、刺したり抜いたり出来ないのである。


頭の中でポーンと音がする。剣職人レベル-13になっていた。


これも運命として、受け入れることにした。結果的に攻撃力を上げるのに成功したしな。

評価よろしくお願いします。

ブックマークも忘れず、お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ