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縛りプレイ始めました 星星の人達と太陽の人達  作者: 朔
リンの気持ち、スピアの気持ち
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スピアの気持ち

ブックマークありがとうございます。

アラームが鳴り、夢から起きた俺は泣いていた。どうして泣いているのかも分からなかった。涙を吹いてシャワーを浴びると冷静になってきた。夢を見て泣いていたんだ。けど、今度は夢の内容が思い出せない。


仕方なく、俺は噴水の広場に瞑想しに行った。早朝なのもあり、人通りは少ない。つまり雑音も少ないということだ。すぐに集中することが出来た。瞑想してる間に心が静まってくるのを感じる。無心になっていたのだが、ある時噴水の水一滴一滴が感じられるようになった。


ハッとして、目を開ける。こんなことは初めてだった。噴水の方を見ると、水滴がスローモーションで見えた。だが一瞬の出来事であり、元の噴水の動きに変わるのに時間はかからなかった。


「今のは一体なんだったんだ?」

思わず独り言を呟く。極限まで集中力を高めると、出来る技なのかもしれない。


朝食を食べる必要はない。昨日で空腹度を満タンにしていたからだ。やっぱり瞑想を続けよう、そう決めると行動は早かった。


座禅を組み、意識を静めていきながら、瞑想する。雑音が消える。噴水の水に意識を集中すると、またもや水滴の一滴一滴が感じられる。


これが集中することか、と感動を覚える。どうやら瞑想はINT(知力値)も上がっているようだ。


それからもしばらく瞑想をしていた。気づくと、横に瞑想をしているスピアがいた。声をかけるか迷ったが、せっかく集中しているのだ。もうしばらく待ってみても良いだろう。ということで、俺は初心者の鎧を取り出して、斜めにして両手でバランスを取り始めた。


一時間ほど、経過しただろうか。カッと目を見開いたスピア。ケンはまだ気づいていないようだ。いたずら心いっぱいに抱きついてみた。すると、ケンは大慌てで初心者の鎧をしまった。


「急にどうした?瞑想は終わったようだな」

「うん。ケンの隣で瞑想してたから、誰にも邪魔されなかったし、頭の中がクリアな気分」

「それは良かったな瞑想は続けることで集中力が上がるぞ。俺が良い例だ」

「自分を良い例に出す人初めて見た。笑っちゃう」

クスクスと笑われる俺。だが、瞑想を始めたスピアにとっては貴重な話なのだ。


「まあ、良い。今日は何をする?」

「そうだね。今日は荒野でスキルのレベル上げをしようと思うんだけど、どう?」

「良いな。俺もついていくよ」


あたしはスピア。今はケンと一緒に荒野でスキルのレベル上げをしている。だけど、ほんのちょっと前までマグナスの噴水の広場で瞑想をしていたの。集中すればするほど、周りの雑音が消えていって楽しかったね。集中力が上がるっていうのも、あながち嘘じゃないかもしれない。そもそもケンがあたしに嘘なんかつかないって知っているけどね。一応。


それで荒野では、ウルフマン相手に激戦を繰り広げているところ。あたしとケン相手に、五体のウルフマンが出てきちゃった。ケンが素早く、ウルフマン二体の視界を奪ったけれど、残り三体は健在なまま、立ち向かってくる。あたしが炎の槍で一体の顔面を捉えたけれど、残りの二体があたしを狙ってくる。そこで

「敵視」

ケンの声がして、ウルフマン二体がケンの方に行くのを感じた。すぐにケンを助けなくちゃと思って、槍を引き抜いて、ケンに向かっていくウルフマンの一体の後頭部を炎の槍で突き刺す。これでウルフマン二体を相手にしなくちゃならなくなったけど、大丈夫。一対多数は慣れてるからと思ってたんだけど、これが勘違い。今まで、ウルフマンを一人で複数相手取るには、初めてで、強敵なのだと気づかされた。なんとか最初の一体を倒したけれど、HPは残り半分になっちゃってた。それでも一対一なら、負けない。二体目のウルフマンを倒す。炎の槍のおかげだ。


ケンはその間に三体のウルフマンを倒していた。凄い、真似できないとその時あたしは思った。三体とも視界を奪ってから、倒している。その命中率に驚かされる。


この後もウルフマンの他にロックマンが出てきたが、ロックマンとは

「相性が悪い」

というケンの発言で、あたしがロックマン担当になっていた。ロックマンの宝石が出たが、ケンにはアクセサリー作りを任せられない。どうせマイナス値になっているからね。これは、他のアクセサリー作りを持っている職人さんに任せることにしよう。


さてさっきの、ウルフマン五体の他に何を倒したかというと、ウルフマン十体、うち三体はあたしが倒した。ロックマン三体、ハゲタカ一体。ロックマンもハゲタカもあたしが倒した。


ここでマグナスへ帰ることにした。それから冒険者ギルドへ行くことにした。冒険者ギルドへ行くと、ケンがやけに仲良さそうにしている受付嬢さんがいた。なんかちょっと嫉妬。

評価よろしくお願いします。

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