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縛りプレイ始めました 星星の人達と太陽の人達  作者: 朔
星の剣を手に入れて
31/134

リアルのゲームセンターにて

「どうだった?」

奈央の質問に答える。

「剣職人、やっぱりマイナス値で良かった」

「ええー、ホントかなぁ?」

奈央に疑われる。

「ホントだよ、俺的にはだけど」

「そっか、それなら仕方ない」

「あたしは曲芸師に挑戦したけど、歩くので精一杯だったよ」

「まあ、あのプレイ時間じゃ妥当じゃないか」

そう言って奈央をなだめる。


「音ゲーやろうよ」

「良いぞ」

そんな呑気な会話から始まったのは、難易度ベリーハードな音ゲー。二人ともタイミングやリズムを取るのが得意なのだ。


ジャンジャカジャンジャーン。曲が終わった。勝ったのは健二。

「これは曲芸師使いとして負けられない」

「あー、悔しいな。次、クレーンゲームしよ!」


クレーンゲームは奈央の得意ジャンルである。

「一気に二個ゲットしたよ」

「もう五回も挑戦して取れないんだが・・・頼む取ってくれ」

「ふっふっふ、任せなさい」

そう言って奈央が健二にお菓子を取ってあげる。

「ありがとう。流石だな」

「もっと褒めてくれても良いのだよ」

「分かった。よっ!ナイス、神プレイ!」

「てへへへへ」

奈央も満足いったようだ。俺はお菓子を取ってもらった時点で満足している。


「そろそろ帰るか、ちょうど飯時だし」

「そうだね。じゃあご飯食べたら、LGの世界でまた会おう」

「おう」


家に帰ると生鮮食品から、冷蔵庫にしまっていく。氷を貰ってきておいて、本当に良かった。危うく刺身がダメになるところだった。昼飯は久しぶりに自炊する。ネギを細かく切って、豚肉も切る。フライパンに油を注いで熱したら、豚肉を軽く炒める。一度取り出して、溶き卵を入れて、ご飯とネギと豚肉を入れる。かき混ぜればチャーハンの出来上がりだ。


「うん、旨い」


いつもはチャーシュー麺だが、たまには自炊も良いもんだ。チャーハンはあっという間になくなった。


皿洗いでもしようかと立ち上がると、奈央からチャットが来ていた。


「先にLGにて待つ」

簡潔な文章だ。俺も

「了解」

とだけ返信しておく。


皿洗いして洗濯物干して、掃除して。そんなこんなで一時間は経っていた。まずいな。リアルで一時間ってことは、LGでは五時間ってことになる。大遅刻だ。急いでLGにログインする。


すると出てきたのはヒトミ。この忙しい時になんだ?

「この前のクエストで二位なんて凄いね!」

「ありがとう」

「それで、あのね。この前のコロシアムでの試合をみた人達から、残酷過ぎるだろうって抗議のメッセージが来てるの。それで、悪いんだけど、リアルで一週間コロシアムでの戦闘禁止処分になっちゃった。力及ばずごめん」

「なんだ、そんなことか。ちょっとやりすぎたし、反省してるから、了解だぜ」

「うん、分かってくれてありがとう」


「それじゃあLGの世界へいってらっしゃい」


シャワーを浴びてからホテルを出る。日焼けは治っているようだ。

「おっそーい!」

スピアの声がする、と同時に

「街中での戦闘は禁止されています」

とケイコクがなる。


どうやらスピアが俺に飛び蹴りしようとしたようだった。

「もう砂漠で、一戦闘してきたところなんだからね」

「スピア、それにアックス、ユミ遅刻して悪かった」

「儂は別に構わんよ。リアルを優先するのは当たり前だと思う」

「そうですよ。特に約束してたわけじゃないんですし」


「あたしは約束したに近いわよ!最初の二時間なんて一人で待ってたんだから。アックスとユミちゃんが来てくれたから、なんとかなったけど」

「すまん、でも一人でもやれることはあるぞ。瞑想とかランニングとか筋トレとか」

「乙女が街中で筋トレなんか出来るかーい!」

「良いじゃん。筋トレ女子って感じで」

「ああ、もういい!次の目的地の島に行くわよ」

スピアがそう言ってズンズン進んでいく。

評価よろしくお願いします。

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