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縛りプレイ始めました 星星の人達と太陽の人達  作者: 朔
星の剣を手に入れて
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剣職人本来の使い方

ブックマークありがとうございます。

そして夕食の時間。スピアに魚料理を振る舞ってもらった。刺身にあら汁。から揚げなどだ。スピアの料理も、気配探知一時間のバフがついていた。

「食べるだけで気配探知出来るの凄くないか?」

と言ったら、

「今回はたまたまだよ」

と、謙遜された。おそらく料理のレベルが一定以上に達し、バフがつくようになっているのだろう。だから、たまたまではないとみた。


「少し早いけど、ホテルに泊まって、落ちようかな」

「それは良い考えだ。儂もそうしよう」

アックスがスピアに続けて言うと

「俺も」

「私も」

とケンとユミも続けた。


いつものようにシャワーを浴びていると日焼けしていたことに気付く。ヒリヒリして痛い。こんなところまで再現されていることに驚かされる。ログアウトしているうちに、解消されることを願う。


そうしてリアルに戻ってきた俺は、シリアルコーンを朝食に食べた。気配探知のバフもついているし、すぐにでもLGに戻りたかったが、冷蔵庫の中身が何もない。午前中は買い物に費やすことに決めた。朝九時開店のスーパーが多いので、それに合わせて行く。それまでは勉強だ。


勉強も終わり、スーパーへ行くと、奈央と会った。

「健二もスーパーで買い物?考えることは同じね」

と言って、笑っている。


「冷蔵庫の中身が何もなくてな。深刻な問題なんだ」

「あら、じゃあ缶詰めでも買って帰れば良いんじゃない?スペースも取らないし」

「それだ!ナイスアイデア。使わせてもらうぜ」

と奈央からの提案を素直に受け取る。


野菜売場を見て安い野菜をかごに入れていく。


さっき、LGで刺身を食べたばかりなのに、もう刺身が食べたくなっている。夕食用に鮪の刺身をかごに入れる。サーモンの刺身もかごに入れた。


精肉コーナーでは、日持ちしそうなお肉をかごに入れる。


缶詰めコーナーへ行き、サンマの味噌煮やサバの味噌煮をかごに入れた。


最後にお菓子コーナーへ行き、駄菓子をかごに入れる。


締めて4000円ちょっとである。奈央にこの後、リアルで遊ぼうと言われた。もちろんオッケーする。


一度家に戻ってから、再集合する。奈央と一緒に来たのはゲームセンターだった。どんだけゲームが好きなんだ、と言われそうであるが、そこは問題ない。とても好きだ、と答える自信がある。

「ちょっとこれやってみようよ!」

奈央が指差したのは体験版のLG。三十分限定で遊べる。料金は500円だ。

「これなら違う職業で遊べるよ」

奈央の言うとおりである。もう取り返しのつかない剣職人を通常のように使ったらどうなるのか、試してみたい。


二人とも500円払い個室へ入る。これで三十分誰からも邪魔されない。


体験版ゆえに、キャラクターデザインは全て運営に決められた。降り立ったのは、マグナスの噴水前。スキルは剣職人以外は適当に選んだ。


キャラクターデザインは今までとは全く違うし、チャットも出来ないから、奈央と会うことも出来ない。ちなみに今の俺の名前は、ああああだ。


二刀流を取得していたために、剣をもう一本買い足した。これで剣職人を使う機会も増えるだろう。


草原へ出てスライムを倒す。そしてスライムを双剣で狩る。五匹倒したとき、剣の修理が必要になった。この時にはもう、二刀流のレベルは2に上がっていた。剣職人で剣を直していく。メーターが真ん中に来たときに叩く。大成功と出て、剣の耐久度が元に戻った。


「はっ!?」


一瞬それだけかよ、と悪態をつきたい気分になる。だが、もう一本が残っている。もう一本もメーターの真ん中で叩いた。しかし、


「なんで耐久値しか回復しないんだよ」

つい、叫んでしまった。すると、

「剣は最初のうちは、耐久度しか回復しないよ」

とお隣の冒険者さんに言われてしまった。


これならデバフの方がましだな、と感じた。おそらく最初のうちだけなんだろうけど。そしてデバフは本来つけちゃいけない。そう考えさせられる経験だった。


あっという間に三十分が過ぎた。

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