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オススメの料理

ブックマークありがとうございます。

ここらでホテルをとり、シャワーを浴びる。そしてベッドで横になり、ログアウトする。


近くのスーパーに買い物に行って、夕食は鶏モモ肉の唐揚げにすることに決めた。鶏モモ肉とサラダ、レモンを買う。お米は事前に炊いてあるので、安心して大丈夫だ。


夕食を食べ終わると、少しテレビを見た。最近の芸人さんが、笑いを取っている。たまにはこういう時間も良いなと思った。


料理の後片付けと、洗い物が済んだら、風呂に入る。そして歯磨きをしたら、LGをしに戻る。


「ようこそ、LGの世界へ」

出迎えてくれたのは、ヒトミだった。

「最近図書館で調べものをしているようだね。真意に近づいて来ているよ。君」

ビシッとこちらを指差すヒトミ。

「へ?LGに真意なんてあるの!?」

と驚く俺。

「ただの自由なゲームだと思ってたわ」


「ノンノン。図書館で調べられることはまだまだあるよ。攻略を先にしてもらっても良いけどね」

そう言うと、ヒトミは催促する。

「さあさあ、LGの世界へいってらっしゃい」


ホテルで起きると、LGの世界は夜だった。せっかくなので図書館へ行きたかったのだが、この時間はやっているのだろうか?シャワーを浴びて、飲食店にも行きたいな、と思う。空腹度がかなり減っているのだ。同じくこんな時間に飲食店がやっているのか?疑問に思うが、探してみる価値はある。旨い飯が食べたいのだ。


飲食店の通りをブラブラ歩く。こんな時間でもやっている店はあるのだろうか?あった!冒険者のお店だ。

「一品もらえるかい?」

「へい、らっしゃい。旦那。なんにいたしましょう」

「おすすめを頼む」

「かしこまりました」


そういって、店員は店の奥へ消えていく。十分ほど待っただろうか。旨そうな匂いがしてきた。香ばしくも甘味の強い匂いである。

「ワイルドボーアの照り焼きだよ」

砂糖もふんだんに使われていそうだ。こういう調味料を、どこで調達してくるのか気になるが、それは料理ギルドの特権というやつだろう。


ワイルドボーアの照り焼きは、はっきり言って美味しかった。なんと言っても砂糖の味が絶妙に合う。ワイルドボーアの野性味にも合っていたように思える。


空腹度はまだ満タンじゃない。次の料理をお願いする。

「次にオススメの料理をお願いする」

「かしこまりました」


十分後、ハーブの匂いが漂ってくる。店内には俺しかいないので、俺用の料理で間違いないだろう。

「ワイルドボーアの香草焼きだ」

ワイルドボーアがポーションの原料となる薬草と一緒に焼かれている。HPの回復にも役立ちそうだ。と言っても、今の俺のHPは満タンなのだが。さっきの照り焼きと違う部分は、薬草がワイルドボーアの野性味を完全に消しているところだろうか。全く臭みのない肉に出来上がっている。そして、ハーブのように爽やかな匂いがしてくる。


これで空腹度は満タンになった。

「おやっさん、お会計」

「はいよ、700ゴールドだ」

ちょっと高めである。この前の豚カツは一品で空腹度が回復したのに・・・と思っているとステータス画面に何か表示があることに気がついた。それは、HP回復(微少)と筋力アップ(微少)と書いてある。これは一体どういうことなのか。


お代の700ゴールドを支払って、効果について聞く。

「HP回復(微少)と筋力アップ(微少)とステータス画面に表示されているのですが、この効果は料理を食べたからですか?」

「当然だ。うちの料理、ちょっと割高だなと思っただろう?でもステータスを上げる効果があれば、別問題さ。みんなが通ってくれる」

「なるほど、そういうことでしたか」


ステータスを上げてくれる時間は一時間だ。この間に何かしなければもったいない。という事で俺は森に来ていた。敵視を片っ端から使う。ピンキーバードばかりが引っかかる。もしかしてピンキーバードは夜行性なのか?


体力の少ないピンキーバードを狩るのは、とても容易かった。なにせ敵視を使うと、一直線に俺の方に向かって来るものだから、ダガーを投げ込んで一撃だった。


ある時、ピンキーバードが一度に五羽も敵視に引っ掛かった。だが心配ご無用!ダガーで一撃なのだから。そんな余裕をしていると、一羽ピンキーバードが鉄の鎧に突っ込んできた。すると交通事故にでもあったかのように、自滅してしまった。衝撃はあったのだが、痛みは全くない。そういえば、痛覚麻痺のアクセサリーをつけていたな、と思い出す。ポーンと頭の中で音がする。曲芸師師範レベル6、敵視レベル15となっている。


ステータス画面でHPを確認するとほんのちょっとだけ減っていた。それもすぐにHP回復(微少)によって回復される。今宵の狩りはこの程度にしておくか、とマグナスに引き返す俺。


冒険者ギルドに行くと、ミキさんの代わりの人がいて案内してくれた。そうか、ミキさんも夜は眠るんだなと、当たり前のことを思ってしまった。代わりの人はレイアさんといい、金髪で黒い瞳、身長は170センチメートルくらいだった。

「今日の狩りはどうだった?」

タメ口ながらも、気さくな彼女は魅力的だった。

「ピンキーバードばかりを狩ってきましたよ」

ピンキーバード十体を倒して、ドロップ品は2500ゴールドと鶏肉十切れだった。

「はい、じゃあ報酬の2500ゴールド」

「ありがとうございます。レイアさん」

「レイアで良いわよ。ケン」

「そういうわけにもいかないです」

この後、ホテルをとって、眠るのだった。

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