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図書館にて2

ブックマークありがとうございます。

ガラントからの帰り道は、アックスと一緒だった。というか、他にも冒険者の方々がマグナスに戻るので、モンスターの攻撃は気にならなかった。敵視を使ってみたが、こちらにたどり着く前にウルフマンは討伐されるような有り様だった。おかげで、敵視はレベル14になった。


マグナスに着くと、アックスに別れを告げ、図書館へ向かう。こうして歩いてみると、マグナスとガラントの違いが分かる。マグナスは活気があって食べ物の良い香りがたくさんするが、ガラントは職人の扱う鉄やオイルの匂いで充満していた。


そんなこんなで図書館へ着く。ここでアックスとはお別れだ。

「それじゃまたな、アックス」

「おう、図書館へ行くのか。珍しいな」

「スキルさえ持っていれば結構楽しいもんだよ」

「逆に言えば、スキルを持っていないと楽しめないんだな」


お別れの挨拶をして、アックスと分かれた。


今回のメインの図書館だ。児童書を手に取る。

「マグナスのれきし」を読む。

マグナスは、はるかむかし、ほしぼしをよむひとたちによってつくられた。

でもね。ほしぼしをよむのうりょくはひつようなくなっちゃた。

ぎじゅつが、はってんしたから。

ほしぼしのちからをつかうと、こわがられるから。

そうして、すこしづつ、すこしづつ、ほしぼしをつかうのうりょくは、うしなわれて、いったんだ。

ほしぼしをよむひとたちも、しだいにいなくなった。

いまでは、ぼうけんしゃがいっぱんてきになったんだよ。


うーむ。これはどう解釈したら良いんだろう?天文学に強い人達がマグナスを造ったと。でもその人達は星星の力を使うのをためらうようになったと。だから今では星星の力を使う人達がいなくなった。現在は俺達のような冒険者が一般的になったということか。


次に読む本は、「こうせきってなあに?」だ。

こうせきってなあに?

てつだけじゃないよ!

どうもあるよ。

かいごかんじゃない。つかいみちがあるんだ。

なまりもあるよ。

かいごかんじゃない。つかいみちがあるんだ。

ぷらちなもあるよ。

かいごかんじゃない。つかいみちがあるんだ。

だいやもあるよ。

かいごかんじゃない。つかいみちがあるんだ。

だいやには、しゅるいがたくさんあるよ。

どれをつかうかは、きみしだいだ。


興味深い本だ。特に最後のダイヤモンドの種類について言及している所が気になる。俺は司書さんのところへ行って聞いた。


「ダイヤモンドについて詳しく載っている本はありませんか?」

「あります。少々お待ち下さい」

そう言って奥へ消えていく司書さん。


戻って来た司書さんは片手に一冊の本を持っていた。

「こちらをどうぞ。帯出禁なので、図書館内でお読みください」


ポーンと頭の中で音がする。ステータス画面を開くと、自動翻訳レベル6になっていた。


司書さんが持ってきてくれた「ダイヤモンドの種類と秘密」という本を読む。「秘密」と書かれていると、ちょっとドキドキするな。


ブラックダイヤモンド

闇魔法を司る際によく使われた鉱石


ブルーダイヤモンド

水魔法を司る際によく使われた鉱石


イエローダイヤモンド

雷魔法を司る際によく使われた鉱石


ブラウンダイヤモンド

地面魔法を司る際によく使われた鉱石


ピンクダイヤモンド

花魔法を司る際によく使われた鉱石


グレーダイヤモンド

星魔法を司る際によく使われた鉱石


ホワイトダイヤモンド

光魔法を司る際によく使われた鉱石


グリーンダイヤモンド

木魔法を司る際によく使われた鉱石


レッドダイヤモンド

火魔法を司る際によく使われた鉱石


と書かれていた。どこで採掘されるかまでは、書いていない。


ポーンと頭の中で音がなる。自動翻訳のレベルが8になった。


この中だと、グレーダイヤモンドが気になる。星魔法というのは、どうやって取得出来るのか、楽しみだ。おそらく、無属性魔法を20レベルにすれば分かるのだろう。他にも電気魔法や花魔法という普通には取得不可能な魔法がある。光魔法と闇魔法は無属性魔法が20レベルになった時に解放されるのだろう。

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