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ゲームセンターへ

ロックマンの宝石でネックレス作りも行う。メーターは振り切ったところを打つ。オーパルカットにした。意外と簡単に出来てしまった。


ロックマンの宝石のネックレス 痛覚麻痺


火傷状態のダガーを持っても、痛みを感じなくなっている。これは致命傷がきたときに大変だなと思った。それでも痛みが消えるからラッキーとも考えていた。


さてそれでは第二の街ガラントを探索するか。まず訪れたのは、冒険者ギルドである。番号札を取って待っていると、隣にAYAが来ていた。


AYAは

「ヤッホー、元気してる?」

と気さくに声をかけてくる。

「ああ、元気だ。ちょっとデバフかかっているがね」

「デバフ?死に戻りでもしたの?」

「いや、色々と理由があってね。ハハハ」

笑って誤魔化す。

「ふーん。まあ良いけど。ほら、番号札でよばれているよ!」

「教えてくれてありがとう」


受付に向かう俺。

「ロックマン一体、ウルフマン二体の討伐で、合計650ゴールドになります」

「分かりました。ありがとうございます」

「またのご利用お待ちしています」


「それじゃ、また」

AYAに声をかける。

「うん、またね」

AYAの番号札までは、まだのようだ。


ガラントを探索してみた結果、職人系のお店が建ち並んでいることが分かった。職人気質の人が街を多く歩いている。それだけでも、ガラントへの期待は膨らむ。どんな職人芸を見せてくれるのかと思った。しかし、縛りプレイをしている間は、お世話になることはないだろう、とも思った。


後はゲームセンターがある。そこだけ離れているが、凄い違和感。第二の街ガラントは中世ヨーロッパをイメージして造ったような面影がある。それなのにゲームセンターって。あまりにも相性が悪い。だが、ゲームセンターへ向かう職人達の数は多い。何か魅力的な商品でもあるのだろうか?つい気になって、ゲームセンターへ行ってしまった。


中はゲームセンター特有のうるさい音がする。カラオケも併設されているようだ。ゲームは主にクレーンゲームと格闘ゲームだ。ワンプレイ100ゴールドと結構な額である。中の商品はというと、上級者の工具だった。どおりで職人さん達が通っているわけである。


俺も物は試し、とクレーンゲームの方をやってみた。ウイーン、ウイーン。ガシャ。と音がし、見事商品ゲットとなった。周りからは拍手喝采でお祝いしてもらった。クレーンゲームでこんなに嬉しいのは、初めてだ。


上級者の工具か・・・使いこなせるようになるには、まだまだ修練が必要そうだ。


職人さん達の多い通りで、ブルーシートを敷いて俺も何か作ることにした。ブルーシートは元々全員に配布されていたものだ。さて、何を作ろうか?アクセサリー系はさっき作ったから、もうしばらくは良いかな?じゃあ何を作る!といったところで鎧を作ることを思いついた。早速鉄製の鎧を買ってきた。一番安い鎧だ。内側にホーンラビットの毛皮五枚を使ってふかふかにしていく。


メーターが振り切ったところを狙って打つ。すると、HP減少が付いた。鎧を装備すると、ステータス画面でHPが90になっている。元が100なので一割減ったことになる。


そして忘れていたが、劣化状態なので、すぐに修理が必要になった。鉄製の鎧を直すと、重量+15キログラムが付いた。それでも初心者の鎧で鍛えておいたおかげで、へっちゃらだ。一度劣化したものは、なかなか劣化しないようだ。ポーンと頭の中で音がする。鎧職人がレベル-7になったようだ。


それより、これからは鉄製の鎧を使おうと思うのだが、初心者の鎧時からそうだったが、常に装備しているので、STR(筋力値)が爆上がりしていそうである。


知らないうちに上がる。これが隠しパラメーターの良いところかもしれない。


これから決めることは、第一の街マグナスに帰るか、第二の街ガラントに居続けるか、である。俺的にはどっちの街も好きなんだよな。だけど俺はこの世界のことについて、まだまだ知らないことが多い。図書館でもっともっと学ぶべきだと思った。


決めたら行動に移すのは早い。マグナスに向かって歩き始めた。そこで

「ケンさん。どこへ行くんですか?」

「そうだぞケン。単独行動は慎むべきだ」

「儂達はパーティーだろう?」

と声をかけられてしまった。


特にアックスの言葉がガツン、と響いた。俺はあくまでソロだと思っていたのだ。他の三人は出会ったばかりなのに、連帯感まで感じさせた。


「俺はマグナスに戻るつもりだ」

俺は正直に告白した。

「みんなはどうしたい?」


「私はせっかくなので、ガラントに残ろうと思います」

「あたしもそうしたい」

「儂はマグナスに戻りたい」

意見が五分に分かれた。


「俺達は元々ソロプレイヤーなんだから、やりたいようにやるのが、一番じゃないか?何かあればチャットも出来るし」

「ああ、そうだな。それが一番だと思うぞ」

アックスが賛成してくれた。


「それでもあたし達はパーティーだからな」

スピアが重要なことを言うように、ゆっくりと口にする。

「分かりました。それぞれ頑張りましょう」

ユミも納得してくれたようだ。

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