対ウルフマン
馬車は荒野へ向かっていた。
「ウルフマンが出たらマズイな」
「そこ、フラグを立てないの」
アックスとスピアが軽口を叩き合っている。
ロックマンが出てきた。俺とユミは遠距離から、スピアは中距離から狙う。三人の攻撃で倒せた。ドロップ品は150ゴールドとロックマンの宝石。ちなみに戦闘が終わると、落ちている武器は自動収集される。
「おいおい、儂にも見せ場をつくってくれよな」
「それは大丈夫。ウルフマンが出れば見せ場なんて腐るほど出てくるぜ」
肩を落とすアックスに、元気良く声をかけるケン。
前の馬車が騒がしい。なにかあったのだろうか?
「伝令!ウルフマンが五体出た。一人を残して救助に来て欲しい」
「それなら俺が残るよ」
潔くケンは言った。
「気をつけてね」
スピアが言う。
「気を付けるのはそっちだろう?面白いこと言うな。スピアは」
「もう!一人だから心配しているのよ」
そんなやり取りをして、みんなは伝令に来た人と前線へ行ってしまった。
ウルフマン二体が出てきてしまった。みんなは前線にいるし、どうしたものか。やり過ごす手を考えたが、気付かれてからでは、俺の攻撃は当たりにくい。結局戦闘することに決めた。
ウルフマン一体目の両目をダガーで狙う。見事に当たったようだ。問題は二体目だ。まだこちらに気付いてないようだ。両目を狙ってダガーを投げる。一本は暗闇状態だったので、当たるか不安だったが、なんとか当たったようだ。盲目になったウルフマン二体を場所を変えながら、一体一体相手をする。ダガーを残りの分当て続けてから、初心者の剣を取り出す。一瞬またどこにいるのか分からなくなるが、ウルフマンを見つけて平常心になる。そのままウルフマンに切りかかる。十回ほど切りつけたところで、ウルフマンは倒れた。もう一体のウルフマンを探す。初心者の剣はしまってだ。そしてまたダガーを遠投する。二体目のウルフマンはダガーだけで、戦った。遠投をしてウルフマンから、ダガーを抜いての繰り返しで勝利したのだ。ドロップ品は500ゴールドとウルフマンの毛皮と爪と牙、毛皮が二枚と一枚と一本だった。
ポーンと頭の中で音がなる。ステータス画面を開く。遠投レベル10、曲芸師レベル20となっていた。遂にレベル20になった、
曲芸師。上位スキルに変更しますか?と出る。注意一度進化させると戻せなくなります。そしてレベル1に戻るので一時的に弱体化されます。
俺は迷わず上位スキルに変更した。
曲芸師→曲芸師師範
と変わった。曲芸師師範はレベル1なので上げがいがある。
それに遠投がレベル10になったので、新しいスキルを取得出来る。以前からどのスキルを身に付けようか悩んでいたが、俺の中で答えは決まっていた。反射神経を取る。これで近距離戦でもどうにかなるはずだ。
ところで遠投のスキルが早く上がったのは、やはり格上のモンスターを相手にしたからだろう、と結論づけた。だからこそ敵視は、あんなに簡単にレベルアップしたのだろう。
「見ていたぞ、ケン。素晴らしい戦い方だった」
「本当に凄かったです!」
「なかなかやるじゃない」
アックス、ユミ、スピアの順で褒めてもらえた。
「なんだ。みんな見てたのか。それで一台目の馬車はどうなった?ウルフマンは誰が倒したんだ?」
「ラストアタックを決めたのは、アックスよ。凄かったんだから」
スピアが教えてくれた。
「それも三体もです。ウルフマンの首をはねるマシーンかと思いました」
とユミから補足が入った。
「そんなに褒められると照れるな。」
顔を赤らめながらアックスが言う。
「勿論、一台目の馬車は無事だよ」
荒野を抜けると、新しい街ガラントに着いた。
「護衛のみんな大義であった。良ければ城の中で食事会でもしないか?」
との領主様のお誘いに、断る理由がなかった。
その日の晩餐会は、ガラントの城の中で行われた。ここはマグナスではないけれど、お城の中に入りたいという願いが一つ叶った。晩餐会では、ターキーやピザなどが並んでいて、とっても美味しかった。満腹状態になる。
「今夜の料理、再現出来るか?」
ケンはスピアに聞く。
「無理、無理。だってそもそも食材が揃わないもん。具体的にはチーズ」
「じゃあピザ以外は作れるんだな?」
「うん。食材さえあればね」
これで料理の楽しみが増えた。
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