表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
126/134

滞在時間が鍵

時間を潰した俺達は、船に乗った。


「デネブはどうだった?兄ちゃん達」

「ええと、街が整備され過ぎていて迷子になりました」

「はい。私のことです」

ユミがおそるおそる手を上げる。


「最初だもの、仕方ないだろう。と言っても、何度行っても、慣れないけどな。俺もよく迷ったもんだよ」

と、船長が励ましてくれる。


「大きな収穫がありました。星星の人達と太陽の人達のことについてです」

「お前達、星星の人達と太陽の人達を知っているのか!?」


「いや、銀髪のお前。名はなんと言う?」

「ケンです」


「ケンよ。お前は星星の人達だから、太陽の人達について知っているだろうが、他三人はついていけてないだろう?」

「私達にも話は聞こえていますよ」

キリッっとした顔でユミが言う。


「こりゃ、失礼」

船長はすぐに謝った。


「ああ、そうか。三日もデネブに滞在したんだもんな。星星の人達と太陽の人達について話についてこれても、おかしくないわな」

「やっぱり滞在時間が鍵だったんだね」

スピアが呑気に言っている。


だけど、これは凄いことだ。今まで何も分からなかった人達が、星星の人達と太陽の人達について理解出来るようになったのだから。


「これからデネブに行く人には、三日間の滞在を勧めないとな」

「ああ、そうだな。儂も協力するぜ」

「アックス、ユミ、スピア。頼りにしてるぞ!」

「おう」

「はい」

「うん」


グラーシャに着いてからは、ホテルを探した。以前泊まったことのある、ホテルに泊まることにした。


「んじゃ、俺とスピアはログアウトするから」

「儂らもログアウトするぞ。なあユミ?」

「はい、アックスさん」


俺達は全員ログアウトすることに決めた。


ログアウトすると朝だった。


「今日、病院だったよな。奈央」

「うん、ちゃんと行くから安心して」

「了解」


とりあえず、朝ごはんを食べる。そして、奈央が病院に行っている間は、筋トレすることに決めた。


「それじゃ、行ってきます!」

「ああ、気をつけて行ってらっしゃい」


筋トレでも始めますか。腕立て伏せ、腹筋の他に、スクワットもした。本当なら走りに出かけたかったのだが、奈央が病院に行っているのに、家を留守にすることは出来なかった。


森崎さんからチャットが届いた。

「明日、ダーツの大会があるから行こう」

「分かりました。楽しみにしてます!」

「狙うは優勝かい?」

「そうですね。やるからには、優勝を目指しますよ」

「随分、大きく出たね。でもその可能性も大きいか」

「小さな大会なのですか?」

「いやいや、世界大会にもつながる、大きな大会だよ。間違いなくトッププロもやってくるよ」

「それは倒しがいがありますね」

「ダーツを始めて一週間にも満たない伊原さんに負けたとなっちゃあ、トッププロも赤っ恥ですよ」

「始めた年数は関係ありません。才能と集中力で勝利してみせますよ」

「強気ですね。私も優勝狙ってみますかね」

森崎さんも大きく出た。

「私は、いえ俺は負けませんよ」

「当日優勝争いをしましょう」

そんな森崎さんの一言でチャットが終わった。


「ただいま」

奈央が病院から帰ってきた。

「おかえり、どうだった?」


一呼吸おいて

「もう大丈夫だって」

「良かったー。安心したよ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ