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迷子の迷子のユミ

評価、いいね、ありがとうございます!

ユミを探す。グループチャットに書き込む。

「スピアとユミが行ったお店を教えてくれ」

「ホテルから三本目の角を左折して、二本先を右折して、更に五本先を右折して、九軒行ったところだよ」

「分かった」

「了解した」

俺とアックスが返信する。


一度ホテルに帰る。そこからスピアと合流した。少しすると、アックスもやってきた。

「じゃあ、三人で手分けして、ユミちゃんを探しましょ?」

「「おう」」


東と北を俺が、西をアックスが、南をスピアが担当することになった。


しばらくして、アックスがユミを見つけた。結構西に行っていたようだ。


グループチャットにて、

「ユミ発見!」

「無事発見されました」

「おお、よくやった。アックス」

「ユミちゃん、無事で良かったね」

「おう」

「はい、良かったです!」

と続いた。


今日はもう遅いので、昨日のホテルに集合となった。

「おーい、アックス。ユミちゃん」

スピアが手を振って、待っている。隣には一足先に着いた俺がいる。


「よう、待たせたな」

「皆さんありがとうございました」


ユミがしきりに頭を下げている。


「もう良いよ。この街は迷いやすいからね」

俺はそう言って、ユミをなだめた。

「はい、どこもかしこも似たような所ばかりで・・・」

「じきに慣れるだろ」

とアックスが言うと、ユミは素直に頷いた。


「もう今日は休もうか?」

「そうだな」

「良いですね」

スピアの提案でホテルに泊まることにした。


シャワーを浴びて、ベッドに横になる。


今日は図書館での収穫があったな、と思う。だが、千年ほどで、なぜ急に星星の人達が増えたのかは、書かれていない。突然変異だったのだろうか?だとすれば、星星の人達の優先遺伝も納得がいくが・・・


それだと突然変異がいくつも出ていないとここまで、星星の人達は繁栄出来ない気がするんだよなあ。現に、本には星星の人達の増加に伴って、国から追い出したって表記があるわけだし、謎だ。謎は謎のままの方が良いのかもしれないが、気になって仕方がない。


今日はおとなしく寝るかと思ったところで、意識が途切れた。


次の日の朝。

六時半にセットした目覚ましで起きる。


瞑想をしようってわけだ。瞑想をしていると気分が落ち着いてきて、集中力も増す。ここはデネブ。星星の人達である俺を、どうこうしようと考える輩が現れても不思議じゃない。少しでもリスクを減らすのには、うってつけだ。


そうして七時になると、表に出た。みんなが待っていた。


「今日はみんな早いな。待たせて済まない」

「いや、儂も今来たところだ」

「私もです」

「あたしも」

「それじゃあ、みんなそんなに待っていないんだな、良かった」


「今日は久しぶりに、モンスターを狩りに行かない?」

スピアが言う。さらに

「昨日、ユミちゃんとモンスターの出現場所について、聞いて回っていたんだ」

と続けた。


俺とアックスは顔を見合わせて

「「おう、行こう」」

と賛同した。


第五の街ベルセイユの街まで攻略した俺達は、おそらくここらのモンスターで苦戦することはないだろう。


そう考えていたが、予想以上に楽勝だった。星の剣も、星魔法も使う必要がなかった。なにせ、スライムが相手だったからだ。


「スライム狩りする意味あるか?」

「いや、ないだろう」

アックスが同意してきた。


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