ダーツチーム戦
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「皆さんで何をしていたんですか?」
ユミは聞く。
「ダーツだよ」
俺が答える。
「良いですね。私もまぜて下さい」
「いいよー」
「うむ」
「一緒にダーツやろうぜ」
ユミも参加することになった。ユミからだけ料金を貰うのはちょっと、という事で無料でダーツ出来ることになった。タイミングが良いな。
「チーム戦をするぞ。強い我とケンが別れて、普通のユミとスピアが別れる。グッとパで決めるぞ」
俺はグーを出した。リンはパーを出している。一方のスピアとユミは、スピアがパー、ユミがグーを出している。これで決まりだ。
ケン、ユミチームとリン、スピアチームの戦いの火蓋が切られた。
最初はカウントアップからだ。
「ユミ、俺あれから上達したから、頼ってくれて良いからな」
「分かりました。フォローお願いします」
20のトリプルに入れ続ける。なんと偶然にもユミの放ったダーツが20のトリプルに当たった。
「幸先良いぞ。ユミ」
声をかける。
「はい、まぐれですけど、結果オーライです」
そのままケン、ユミチームが勝つ。
「よっしゃ、勝利」
「勝てましたね」
「ぐぬぬ」
「悔しいなぁ」
「次は01をやろうぞ」
「良いぜ、受けて立つ」
「頑張りましょう」
「次こそ勝つ」
01はスピアの調子が良く負けてしまった。リン、スピアチームも一勝である。
「どんなもんだ」
「調子上がってきたよ」
「くそう」
「次、また勝ちましょう!」
そして運命の三戦目。競技はクリケットだ。先攻はケン、ユミチームだ。
「俺から先に三本投げるぞ」
「はい、頑張って下さい」
20のトリプルに三本当てた。これでかなり有利になった。
「我から先に投げさせてもらうぞ。スピア」
「りょーかい」
20のトリプルに一本、19のトリプルに二本当ててきた。
「落ち着いていけ。19に三本入れるだけだ」
「はい、スーハー」
息を整えて、ユミがダーツを放つ。19のトリプルに当たった。
「凄いじゃないか、ユミ」
「ははは、まぐれ当たりです」
「次は18を狙うんだ」
「はい」
18に二本入れた。
「ここは頼むぞ、スピア」
「うん!」
18に三本入れてくる。
「よしよし、よくつないだ」
リンがスピアを褒めている。
俺は18に一本当てて、17のトリプル、16のトリプルに入れる。
それを苦虫を噛み潰したような顔で見ているリン。すかさずリンは、17のトリプル、16のトリプル、15のトリプルに入れてくる。
さてこちらの番だが、ユミがスーパープレイを出す。15のトリプルに入れた後、ダブルブルに入れて、三投目ブルに当てる快挙を打ち立てた。これでケン、ユミチームの勝ちだ。
「グッドゲーム」
「ありがとうございました」
「最後はユミにしてやられたな」
「こちらこそありがとう」
こうして、チーム戦は終わりを迎えたのだった。