表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/134

初めての敗戦

まだまだ無属性魔法を試していく。スライム二体目も三発。スライム三体目三発かかった。ここでようやく無属性魔法のレベルが1アップした。ステータス画面で確認すると、MP100なのは変わっていない。よく考えるとスキルのレベルが上がっていても、HPは100のままだ。もしかしたら、VIT(体力値)とMNO(精神値)を上げなければならないのかもしれない。


無属性魔法のレベルが上がったことでMPが100に戻ったので、またスライムを倒していく。すると今まで一発10かかっていた無属性魔法が、一発9になっている。だが今度はスライム三体倒しても無属性魔法はレベルアップしなかった。MPが100まで回復するのに、どれくらい時間が必要なのかも知っておきたい。今残りのMPは13だ。時間を計っておこう。今は夜の12時くらいだ。


寝ないとバットステータスもあるかもしれない。それを承知の上で森へ行く準備を進める。ダガーを剣職人で直していく。いつも通り真ん中は外してだが。


ダガー 攻撃力-15×2

ダガー 火傷状態

ダガー 毒状態

ダガー 寒気状態

ダガー 暗闇状態

ダガー 凍結状態

ダガー 錯乱状態

ダガー 狂化状態×2


被りはしたものの、大分バッドステータスを引き当てたと思う。次は初心者の鎧を直す時だ。


メーターが振り切った瞬間に叩いたのだが


初心者の鎧 攻撃力-15

重量+10キログラム


上記のように重量+10キログラムが足された。ポーンと頭の中で音がなる。ステータス画面を開くと剣職人-7レベル、鎧職人-3レベルとなっていた。


門を出て森へ向かって行く。スライムキング討伐の証を装備してだ。おかげで暗い中でもスライムに遭遇することはなかった。


満月の欠けた夜。一人寂しく黙々と歩く。森に着いて、落ちている小枝に注意を払う。一本でも踏み折れば、たちまちモンスターがやってきてしまうだろう。


そうしてたどり着いたのはグリズリーの巣穴の前だ。眠っているグリズリー相手に先攻を仕掛けることにした。


ダガーを取り出して、グリズリーの右目を狙う。

「グアアアア」

右目をやられたグリズリーが起きる。と同時にボスエリアになり、逃げられない状態、救援の来ない状態になる。


次のダガーを取り出すと寒気がした。しかし構わず投げていく。ダガーが当たるとグリズリーは少し縮こまった。寒気状態になったのだろう。向かってくるグリズリーに、構わずダガーを投げていく。それぞれひと悶着合ったのは容易に想像出来るだろう。暗闇状態で投げた時なんか当てずっぽうもいいところだった。


今回は全て、正面の顔に狙いをつけて投げつけたものだから、回収が大変そうだ。一撃いや二撃までならくらっても大丈夫だろうか?グリズリーに駆け出そうとした時に、バッドステータス睡眠不足が出た。スピードが20%遅くなるらしい。これは非常に厳しくなった。なんとかグリズリーの顔からダガーを何本か回収することが出来た。ただ代償は大きかった。二撃、胸元を切り裂かれたのだ。おかげでHPは残り20%しかない。


次からは気をつけて、背中や腰などにダガーを投げまくった。グリズリーも火傷状態と毒状態で苦しそうだ。暗闇状態をくらっている今しかチャンスはないかもしれない。そう思うと、自然と足が動くのだった。グリズリーの背中に飛び乗った。ここで初心者の剣を出す。またここがどこか分からなくなる。しかし暴れそうになっているグリズリーを見た瞬間、背中に初心者の剣を突き立てていた。


「グアアアア」

グリズリーの悲痛な声がこだまする。後少しだ。そう自分に言い聞かせて、気合いでダガーを刺しまくる。それでも倒れない。逆に振り落とされてしまう。後はどうなったか、言うまでもない。


気づくと俺は噴水の前にいた。

「負けちまったか・・・」

幸いなことに武器もアイテムもロストしていない。LG、なんて優しいゲームなんだ。ロストしたのはゴールドで半分だった。持ち金5575ゴールド。意外と多くを失っていた。時計台を見ると、深夜2時をまわっていた。とりあえずホテルにチェックインして、シャワーを浴びた後、寝ることにした。

評価よろしくお願いします。

ブックマークも忘れず、お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ