表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/134

ダーツプロとの出会い

この日はダーツづくしの一日だった。クリケットでも好成績を修め、勝利した。


すると男性が近くにやって来て、声をかけられた。


「すみません。プロの方ですか?」

「いえいえ、滅相もないです。始めて二日目の初心者ですよ」

「ええ!?その成績で、始めて二日目なんですか?」

「はい、ダーツバーで投げるのは、今日が始めてです」

「こんな逸材が近所にいるとは思いもしませんでした。どうでしょう?プロを目指してみては?」

「プロですか、・・・どこか遠くの人達というイメージを持っていましたが、私にはそれだけの才能があるということでしょうか?」

「はい。それは保証します。何て言ったって私がプロですから」


「申し遅れました。わたくし、森崎瑛士と申します」

「これはご丁寧にどうも、伊原健二です」


「今の話、真剣に考えてくれませんか?」

「はあ」


「おっといけない。もうこんな時間だ。チャットの交換だけしましょう」

「良いですよ」

「それじゃまた。彼女さんも十分上手かったですよ」

「ありがとうございます」

そうして森崎さんは姿を消した。


「健二凄いじゃん。プロから誘いが来るなんて」

「ああ、俺が一番驚いているよ」


「これでクリケットで確実にトリプルに入れれることになれば、完璧なんだがな」

「プロお墨付きなんだし、すぐにトリプルにも入れれるようになるって」

「じゃあ閉店までクリケット、付き合ってくれるか?」

「勿論、良いよ」


またお酒を注文しながら、クリケットに勤しんだ。


今日一日で随分ダーツの腕前が上達したように思う。クリケットは先攻なら、20のトリプルに三回とも入れれるようになっていた。


「後は後攻の時、19のトリプルに確実に二回入れることだな」


こうして課題も見つかったところで、閉店近くなったダーツバーを後にした。


「今夜はLGどうする?」

「もう十二時過ぎて遅いし、普通に寝るわ」

「分かった。じゃああたしもそうする」

シャワーだけ浴びて、就寝した。


朝早く目が覚めたので、料理を作りにキッチンへ向かう。先に奈央が料理していた。


「昨日は遅かったのに、いや正確に言えば今日か。今日は遅かったのに随分早起きだな」

「それは健二も一緒じゃん」

「お酒を呑むと、どうも早起きになるらしい」

「そっか。あたしも一緒かもしれない。朝早く目が覚めちゃった」

「それより、料理手伝うよ」

「ありがとう。じゃあピーマンの肉詰めをお願いしよっかな」

「了解。朝から凝ってるな」

「うん。早起きしたからね」


そこからは黙々とピーマンの肉詰めを作っていく。焼いて、お皿に盛り付ける。

「こんなもんで良いか?」

「うん、上出来!」


奈央の方は炊き込みごはんを作っていたらしい。部屋中に炊き込みごはんの良い匂いが立ち込める。


「「いただきます」」

二人は朝から豪勢な食事を摂っていた。


美味い、美味しい言いながら食べる食事は格別だった。


昨日の森崎さんからチャットが入っている。

「今夜、一緒に練習しませんか?彼女さんも一緒で大丈夫です」


「奈央。こんなチャットをもらったんだけど、どうする?」

「あたしはLGもやりたいんだよなー。迷うなー。でも健二に着いていく」

「分かった。その旨で伝えておく」


「夜の八時からだったら、彼女も一緒にで大丈夫ですよ」

「それは良かった。君のような逸材を眠らせておくのは、ダーツ界にとって損でしかないからね」

「いやいや、言い過ぎですって」

「私もその時は本気でいくから」

「了解です」

そこでチャットは終わった。

評価よろしくお願いします。

ブックマークも忘れず、お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ