表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/134

図書館にて

ブックマークありがとうございます。

街に戻って最初にすることは、ホテルでのシャワーである。アックスにも匂いについて話したが、このワイルドなおじさまは毎日欠かさずシャワーを浴びているとのことだった。どうりで筋トレしていても、汗臭くないはずだ。


次に冒険者ギルドへ行く。いつものミキさんのところだ。

「よろしくお願いします」

依頼書を持ってくる。

「ポーンラビット十体とワイルドボーア五体とピンキーバード一体ですね?報酬は1750ゴールドです」

「ミキさん。ちょっとお伺いしたいのですが、この街に図書館はありますか?」

「はい。ありますよ。コロシアムの隣です」

「ありがとうございます。ではいってきます」


ということで俺は一人で図書館へ来ていた。目についた本を開いてみるが、全く読めない。

「すみません、幼児向けの本はありますか?」

そう司書さんに聞くと

「そこの棚です」

と言われた。

「幼児向けの本なら読めるだろ」

と思っていた俺だったが、一時間経過しても一向に読める気配がない。


「あのー、本が全く読めないのですが、どうしたら良いでしょうか?」

「冒険者の方ですね?スキルから自動翻訳を取得すると読めるようになりますよ」

「ありがとうございます」

俺は少し迷ったが、アクロバットと敵視がレベル10を突破したことで、残り二つのスキルを選べるため、自動翻訳を取得することにした。残り一つのスキルを選ぶのはまたの機会にする。


自動翻訳を手に入れたことで本を読めるようになった。ちなみに、この図書館は防音性が高く、隣のコロシアムの歓声は一切聞こえてこない。リアルの図書館も同じくらい防音性に長けて欲しいものだ。


自動翻訳を手に入れて、初めて読む本は「においってなあに?」だ。


くんくん におうぞ。

モンスターのにおいだ。

くんくん におうぞ。

ぼうけんしゃのにおいだ。


ぼうけんしゃはシャワーをあびた。

くんくん におわない。

これでぼうけんしゃの、においはきえた。

モンスターにはっけんされにくくなる。


「これはシャワーの偉大さが分かる本だな」

次に読む本は、「まほうってなあに?」だ。


ひのぞくせいのまほうがあるよ。

みずのぞくせいのまほうがあるよ。

きのぞくせいのまほうがあるよ。

じめんのぞくせいのまほうがあるよ。


でもそれだけじゃないんだ。

むぞくせいのまま、つかいつづけると、あたらしいまほうにであえるんだ。

さて、どんなまほうがあるのかな?


これは・・・と思い、魔法に関する本を探す。火属性の魔法の本

水属性の魔法の本

木属性の魔法の本

地面属性の魔法の本


どれも探している本とはちょっと違う。

「無属性の魔法の本はありますか?」

と司書さんに聞くと、

「少々お待ち下さい」

と言って、奥に引っ込んでしまった。

少しすると司書さんが本を二冊抱えて戻ってきた。

「この二冊は禁帯出なので、図書館内でお読みください」

と言ってくれた。


まず一冊目は「無属性魔法について」

簡単にまとめると以下のようなことが書いてある。

1、無属性魔法の威力は低い

2、無属性魔法はどの属性相手にも不利だ

3、無属性魔法には進化系がある


次に二冊目を読む。タイトルは「無属性魔法の進化系とは」だ。

1、光属性と闇属性魔法がある

2、他にもシークレットな魔法がある

3、シークレットな魔法を取得するには、無属性魔法レベル20が必要だ


ポーンと頭の中で音がなる。自動翻訳のレベルが上がったのだろう。確認するとレベル4になっていた。


シークレット魔法と言うのが気になって仕方ない。この場でスキル無属性魔法を取得した。


「本ありがとうございました。大変ためになりました」

「いいえ。こちらこそご利用ありがとうございます」

「では、また来ます」


そう言って図書館を出る。あの調子だと曲芸師についても何かしら参考文献があるかもしれない。しかし今は、無属性魔法のことで頭がいっぱいだ。早速草原に出て、スライム相手に試してみなくては・・・。


スライムはすぐに見つかった。よし、行くぞ。

「無属性魔法!」

透明な魔法がスライムに当たる。一発では倒せないようだ。二発目それでもスライムを倒せない。三発目でようやくスライムを倒すことが出来た。ステータス画面を見るとMPが100あったのが、70になっている。しかもレベルは上がらなかったようだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ