私は愛されるのが怖い
この作品はフィクションです。実在の団体名、および個人名とは関係がありません。
俺は佐藤 苦告フリーターだ。これからする話は片思いのまま過ぎ去っていった話だ。俺は陸々丘高校に通っていた2年目の秋それまで何とも思っていなかった子に初恋をしていた。そう好きになったのではなく気づいたら好きになっていたのだ。しかし俺は女友達を作るのは得意ではなかった。俺が高校2年のとき昔から中が良かった友達とは携帯が壊れて連絡をとれなくなり疎遠になっていた。その結果友達は誰一人としていなかった。高校の文化祭のあとでさえ、周りの目が気になり友達を作ることが出来なかった。クラスで、いや、学校全体でただ一人しばらく高校生活を過ごした。そんなある日高校の修学旅行が訪れた。俺は思い切って...
佐藤 苦告「あの、雪道旅行行く?」友達 転校「ううん、行かないけど、どうしたの?」佐藤 苦告「その一緒に行く人探してておんなじクラスの人いないと寂しいし、その...友達にならない?」友達 転校「いや、でも俺黒板移すの遅いし、申し訳ないからいいよ」佐藤 苦告「大丈夫気にしないから、ていうか俺がここにいたいから、ダメ、かな?」友達 転校「そんなことないよ、声かけてくれてありがとう、実は俺も転校してきたばっかでさちょっと不安だったんだ」佐藤 苦告「よかった」
また一人男友達を増やした。そしていよいよ雪道旅行の日がやってきた。雪道旅行には生キャラメルとソフトクリーム作り、川下り、温泉に入るという3つからやりたいことを選べた。そしてやりたいことのクラス分けがされていた。俺は生キャラメルとソフトクリーム作りを選んだ。いざやりたいことがやってきたとき、なんと好きな人が同じグループにいた。佐藤 苦告「あ、それ俺混ぜたい」愛怖 信能「わかった、じゃぁ順番に混ぜよう」佐藤 苦告「そうだね」六戦 大国「よっしや苦告一緒に混ぜようぜ」佐藤 苦告「お、それいいね」愛怖 信能「それじゃ、私たちは生キャラメルの生地作ろう」雲 元優「そうだね、それじゃレシピに書いてある通りに混ぜよう」佐藤 苦告「あ、それ、牛乳の量もう少し少なくしたほうがおいしくなるよ」愛怖 信能、雲 元優「そうなんだ」愛怖 信能「物知りなんだね」佐藤 苦告「そうかな」愛怖 信能「物知りだよ、アイスの生地混ぜるの終わった?」佐藤 苦告「まだ、順番っていってたからどうぞ」愛怖 信能「あ、うん」雲 元優「ねぇ信能生キャラメルの生地ちょっと味見する?」愛怖 信能「うん、....何これ!?美味しい」雲 元優「佐藤くんはどう?」佐藤 苦告「いや、俺はいいや」雲 元優「六戦くんは?」六戦 大国「お、ありがとう...うまい、なぁ苦告、ちょっと試したほうがいいよ」愛怖 信能「そうだよ、試してみてよ」佐藤 苦告「みんながそこまでいうなら、」愛怖 信能「どう?」佐藤 苦告「いつもの味」愛怖 信能「いつもの味!?もしかして佐藤くんてお菓子作るの?」佐藤 苦告「うん」愛怖 信能「へぇー、」雲 元優「生キャラメルの生地出来たから冷蔵庫にいれてくるね」愛怖 信能「うん、元優ありがとう」雲 元優「どういたしまして」六戦 大国「なぁ、苦告お前ってさ、本当に一回もつきあったことないのか?」愛怖 信能「え?うそでしょ一回はあるでしょ」佐藤 苦告「それが一回もないの」雲 元優「おまたせー3人で何の話してたの?」愛怖 信能「いままで何人と付き合った?って話してたんだけど、佐藤くん一回も付き合ったことないんだって」雲 元優「いやいやそれはないでしょー」佐藤 苦告(本当だって)六戦 大国「うそつけー」佐藤 苦告「ほんまじゃ!!、六戦くんはどうなんだよ」六戦 大国「俺も実は一回もつきあったことないというかなんというか」雲 元優「お、アイス完成したみたいだよ」愛怖 信能「よし、じゃぁ食べてみよう、うーん冷たくておいしい」雲 元優「家でも作りたいね」愛怖 信能「いや、私は・・・いいかなー」雲 元優「あ、そっか」愛怖 信能「それ以上は何も言わないで」担任「はい、それじゃー次の場所へ移動するのでみなさんバスに乗ってくださーい」
こうして俺は以外にも女の子の友達が出来た。しかし、俺の好きな女の子は俺のことが苦手だと雪道旅行に行く前に耳にしていたため、告白はしなかった。そしてこのまま高校の3年間が終わろうとしたそのとき・・・
雲 元優「ねぇ佐藤くん、信能のこと好きなんでしょ?なら告白しなよ私が口聞いてあげるからさ」佐藤 苦告「いや、そうなんだけど、その」雲 元優「いいからさ、いってあげなよ男ならさ」佐藤 苦告(俺、告白苦手なんだよなー)雲 元優「もし、告白が苦手ってことなら諦めちゃダメだよ、本当に、信能のことが好きならさ」
女友達にこう言われた。しかし、俺にその勇気はなかった。このまま、高校の生活が過ぎ去っていった。そして、大学に通い始めた、その大学には俺が好意を抱いている愛怖 信能さんがいた、俺はそのままこの恋は終わるとおもっていたが、同じ大学に通っているいうことに運命を感じ告白することにした。幸運なことに大学でも六戦とは仲が良く、六戦と、愛怖さんは大学に通いだしてから仲良くなった。そして、俺は六戦に頼んで、愛怖さんと一緒にたくさん遊んだ。迎えた冬休み。俺は意を決して愛怖さんに告白することにした。六戦に頼んで高校の時の料理を作ったグループと一緒に遊んだ後、六戦は気を聞かせて、俺と愛怖さんを残してくれた、場所はクリスマスツリーのだ。
佐藤 苦告「愛怖さん、俺ずっとまえから好きでした付き合ってください」しばらくの沈黙が流れた。愛怖 信能「その、私・・・実は昔、親に見て見て、これ上手でしょって、絵をプレゼントしたことがあって、その絵をプレゼントしたら、親は、ナニコレ?って強い口調で言われて愛情を持って育ててもらえなかったんです。だから私のことを好きでいてくれるのは嬉しいですけど、どうしても愛されるのが怖くて、だから、その、そんな私でもいいのなら、私は愛されるのが怖いです。でもたぶん、佐藤くんだって勇気出して告白してくれたんだと思います。上手く言えなかったですけど、そんな私の部分も受け入れてくれるなら、お付き合いしましょう」
その言葉を信能がいったとき空から雪が舞い降りた。そして俺たちは付き合った。俺と信能の記念日は12月25日だ、そう、俺たちが付き合った日はホワイトクリスマスだ。
恋愛ものにチャレンジしてみました、投稿は不定期となりますが、主にファンタジー系の小説を書いていければとおもっております。執筆開始と投稿の際にはなろうの、活動報告でご報告いたします。連載小説、短編小説ともに私自身いつ終わるかわかりません、この小説を見てくださるみなさんが楽しんでいただければ幸いです。
創種 夕沙より。