僕はいつも曇り空1
ブルーな曇りの詩です。
ぼくらはみんな知っているあなたの……
◇ ◇ ◇
太陽が昇り月は旅立つ 星々は連なり偉大なる太陽の前に鎮座し忠誠を誓い合う
宇宙は目覚め星々を巡り星雲へ伝令を放つ その貫く固き意志の表れは誰が為に
誓いを立てた流星群の赴く先に青き空と海と緑のそよぐ大地あり 降り注いだ光は
やがて訪れる夜明け前の混沌に出会い 世界中で芽吹いた四柱に問いかけるだろう
導かれて大地を目指した強き意志の光は 古き地中に身を潜め 辛抱強く時を待つ
目覚めた宇宙より放たれた魂の弾道は 犇めき合う地上の人々の苦悩値に見合った
宝の地図に姿を変え 間断なき心の葛藤が皆の財を地中に埋め 地上絵を現した
時の流れに身を任せ 繰り返される色恋の心の傷を冷たい冬の川底に投げ捨てた君
生まれ変わりたいと願い舞う大粒の涙 僕の前を過ぎ去る瞳が新たな季節を告げた
いつも一緒に歩いて同じ空を見上げたい 夏の花火の様な熱い大輪を二人咲かせて
月夜にこの指先が二人の未来を占う様に 古き恋物語の頁めくれば図書室の時間を止める栞を君がそっと差し出す 目を伏せながら指差す頁には赤裸々な抱擁絵図が
堪え切れず僕は君の手を強く引き寄せて恥じらう唇に口づけをした 時間を止めていた栞が二人の吐息で舞い上がり 窓から外へと飛び立った 窓から視線を戻すと
神秘的な時間が絶え間なく押し返され 解けた幻 出会いの交差は淡い夢と散るか
借りていた本を返し図書室を後にした 気付けばポケットに見知らぬ手紙届いてた
ときめき半分開いて見ると あの川の畔に揺れる鳳仙花の押花が 潮の香に包まれて僕の視界で悲哀を憂いて海鳥が舞い 悲恋に朽ちて踏みにじられた花が添い
地上の画となり泣いていた 孤独は何も語らぬ 空画 海画 いつこの指止まる
読んで下さってありがとう。一括で出した3部に分けました。一括の方は削除されたらごめんなさい。