わがままティアドロップファンタジー
キミが手にしたいモノは何だ
キミが手にしてるモノは何だ
そこに何が待っている…
ありったけの
勇気ふりしぼったって
何度もすくみ上った
震え 立ち止まった
彼女の瞳に映るのは
環境に流され
丸めた背中ばかり
臆病風邪で
寝込みをきめて
僕は
あの娘の隣にも
向かいにも何故
たどり着けないで
いるのだろう
もしも もしも
夢の中の街角
僕にだけ
許された
謎めいた
ビストロ小町
故郷みたいに
幼馴染で賑わって
未来の話をして
誰かの笑顔を
取り合う
胸に抱えている
不安材料みんな
高温の土鍋で
ぐつぐつ煮込み
見知らぬ客人の
腹の中へ
流し込む
どんなに
君を想っても
この目は
遠くの外の景色
巡り歩いて
どんなに
夢を語っても
この声は
傷付かない場所
求めて上の空に
一人
我慢の成果が
目覚めると
嘯いて
今
ごめんよ
風邪なんか
患ってない
あれからずっと
待たせてごめん
こんな
自分の夢だけ
聞かせる
我がままな
僕を
見捨てない
君は
不思議
恋心
確認しあって
告白をして
手を
つないで歩いた
記憶はなし
出会った頃
心釘づけに
君が
僕に
何かを
期待させる仕草
くすぐったくて
胸の奥
ため込んだ
鳴り物が
思春期はやけに
響くよ
君に
与えた
幾千もの
冷めた日常
波乱とは
程遠い
たいくつな表情
あの日
待ち合わせ
遅れてから
理想の都に
君の幻を
探し始めて
君が
投げかけた
最後の機会
純情なふりで
仕事 理由に
逃げた
応える勇気が
形に
なり切らない
ただ
それだけなのに
キミが手にしたいモノは
隣り合う勇気
キミが頬に感じたいのは
愛し合う未来
僕は漁師
船旅が友
いつか
幻の海の幸
釣り上げて
幻の料理で
伝説のビストロ
そんな夢
見て船出
奇跡の朝はくる
傷付いた君のこと釣り上げた
もしも
夢を叶えたら
君の名を
この先
永遠に知ること
できない
もしも
君を選んで
交わるなら
地上には
二度と戻れない
君は
僕の耳元
そっと囁いた
涙を秘めた
その瞳に背中
向け続け
ためらう
僕をどうか早く
この苦しみから
僕をどうか早く
解き放って
ふたりの
願いが叶う
奇跡に
巡り合う時
僕はこのまま
我がままに
君を
入り江の
洞窟の保冷室
隠しておくよ
僕が手に入れたいモノは
地上の宝物
宿命の君
凍った瞳の誘惑
ありったけの勇気
出して
振り解いたつもり
どうして
どうして 僕はまだ
見つめたままなのだろう
ああ
覚えているとも
人魚に魅入られたら
この
心をくれてやらねば
この
世界の全て
生贄となり
永遠に凍てつく
海の呪い
漁師の間
継承される
先祖代々の宿敵さ
だけど…
魅入られた
僕だけが 今その
謎の戦いの呪縛を
世界より
解き放つ権利もつ
唯一の勇者
そう信じたいから
一筋の勇気の炎
この胸に
宿るまで僕は
わがままに
幻の都で
一人 時を忘れて
ティアドロップファンタジー
いつまでも…
時が幽閉された
パラレルワールド
だれも 君も
動かない
読んで下さってありがとう。