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おさない頃の悪いゆめ
幼い頃は夢と現実
気づけないぐらい
どちらもリアルに感じて
ある日パパに言った
人形ケースの中の女の子
喋ったり歩いたり
どうしてなのと
ぼくのおやつも
食べてしまったんだ
隣りに並んだお殿様
ふところ刀を抜いてきて
たたかって
たたかって
ぼくはあいつら押し入れに
ぎゅうっと押し込み
戸を閉めた
ある日ママが言っていた
物を大事にしない子は
おもちゃの箱に詰められて
おもちゃの偉人の兵隊と
異国の船に乗せられて
眼の色肌色ぬりかえられて
えーんえーんと泣くことに
わるい夢を見ただけと
パパはママの話をとめて
えんえん泣いてるぼくを
そっと抱きかかえ
まぶたにそっと手を当てた
こわい夢よ遠くに飛んで行け!
やさしい声でおまじない
でもパパの手なんだか布臭い
顔を洗いに洗面所へ
鏡に映ったぼくは
縫い傷だらけの
ただのマリオネット




