待っているよ
不意に空へ向けて この白い手を伸ばした 何だかとても切なくて
君に逢いたいな
空高く雲に届けと 助走をつけて地を蹴った僕は夢追い人になろう
障害物はない 草刈りを終えた大草原の中で僕の瞳の若さが弾ける
太陽が僅かに雲の後ろへと流れ その姿を削る
太陽に後ろから照らされた白い雲は 暖かそうに身を寄せ合ってた
君に逢いたい僕は感じるんだ
気持ち良さそうな雲たちは 太陽が大好き
雲に隠れようとする太陽もお布団みたいなふわふわ雲が大好きだと
青空は何て言うかな
鳥の群れ風と戯れ 青い星は紅い竜を見つめる 優しく見つめる
輝く星も瞬く星座も 潜り抜けた先は青い波間 しぶきを上げて
乱反射で空高く雲に届けと助走をつけて海を蹴った
輝きに輝く 眩さに眩さが重なって 光って瞬いて白い雲
青い鳥 青い風 青い波 青く輝く星 青く瞬く星座 すべて
紅い竜の星の目覚めの為に 渦巻く銀河から逆巻く足音が迸る時
この胸に覚えたときめく恋心 幻想の彼の地へ君の元いざ征かん
青い空は何て言うかな
現実の此の地踏みしめて待てばいい 勇気が恋心を上回ってなお
思い人包み込むのなら此処に答えがあるはずさ
太陽は雲と戯れ姿かたちを変え 青い生命達はありのままで轟け
紅い竜とは逢いたい君の名 竜の星とは君の名を呼ぶ僕のすべて
鳥になって風になって波になって星になって詩になった星座たち
普遍の生命録が君の名に宿り 恋心が見せた彼の地の幻とは諦め
お願い帰ってきて お願い何処にも行かないで
私は私は 彼の地には居ない
私の私の 居場所はこの星の
貴方がときめく詩を捧げて広げてくれた 青い空の下
二人が出会った場所 青い空は此処が二人の居場所と
再び貴方に出会えたら 紅き竜星に青春の炎が灯って狂おしく燃え
二人の時間の 世界の時間の 宇宙の時間の大河は大きく動きだし
晴れて契りの姿と成り そうそれが命が入った紅き竜星
幸福の器などではなく 誓いの二人の勝利の姿 栄光の架け橋
貴方が不意に空へ伸ばした手 私を離した貴方の手は白く冷たくなったね
その空に居た人は 幻想の彼の地へと旅立ち 貴方さえも引きずり込む闇
青い空も言っているよ
二人の軌跡は此処にしかないよと
逢いたいなら此処に帰ってきて 私の元に その手を温めてあげたいから
待っているよいつまでも 待っているよ信じてる
待っているよ
私も貴方に逢いたいから
待っているよ
青い空と青い皆と
ふかふか雲と照れ屋の太陽も
待っているよ
読んで下さってありがとう。