王都に到着
邪神が現れた戦争から3000年がたったある日、地図にも乗らないほど小さな村での事
「さて、行くか」
この日成人する18歳の青年が教会に向かっていた
「よぉ!レイア、今日はどこにいくんだ?」
「あ、おっちゃん!今日は成人する日だよ、だからちょっと教会に行ってくる」
一般的に18歳で成人になり、教会で女神様に祝福してもらいスキルや職業などを授かる事になっている
ただ貴族は英才教育の為に、12歳で祝福をもらい、スキルや職業を授かる
「おぉ、あんな小さかった悪ガキがもう成人か、気をつけて行ってこいよ!」
「うん!ありがと!じゃあ行ってくる!」
そう言うとレイアは風魔法を使い空を飛んだ
「ほぇ〜、レイアの魔法はいつ見てもスゲーな」
村のおっちゃんはレイアが見えなくなるまで見つめていた
その頃レイアは喜んでいた
「やっと成人できる!この日の為にすっごく修行したもんね!どんなスキルとかが貰えるかな!楽しみだなぁ、あ、あそこにしよ」
そう言うと、レイアは何故か何も無い森に降りた
「ここなら誰もいないな」
そう言うとレイアは転移魔法で王都の教会の近くにある小さな家に転移した
「俺の魔法はあんまり見せちゃダメって言われてるからな」
この家はレイアが転移する時に他の人に見つからないように買った家だ
今日は、成人の儀式ということもあり、王都が祭りなどで賑わっている
「成人の儀式まではあと1時間ぐらいあるな、ちょっと王都でもブラブラしようかな」
そう言うとレイアは、街を散歩し始めた
「何か食べようかなぁ」
すると、屋台からいい匂いが漂ってきた
「いらっしゃい!いらっしゃい!美味い串焼きあるよ!」
「いい匂い、おっちゃん!1本ちょうだい!」
「まいど!!ほい!」
「ありがと!」
そしてお代の銀貨1枚を渡した
そう言って1口食べてみた
「上手い!こんがりジューシーでタレが絡んでて」
「ありがとよ坊主!1本おまけしといてやる!」
「やった!ありがと!」
そしてブラブラしている時、路地裏の方から祭りとは別の怒鳴り声が聞こえる
「きゃっ!やめて」
「いいじゃん!俺らと一緒に遊ぼーよ、もちろん朝まで色々教えてあげるから」
1人の女性を男3人が囲んでいた
はぁ、こんな祭りの影ではやっぱりこう言う事が起きるなぁ。
「おい、手を離せ醜いぞ」
「あ?誰だテメェ」
「お前らみたいなやつに教える名前なんて無いな」
「調子に乗るなよガキがぁ!!!」
すると1人は女性を人質にとる形に残りの2人は腰に下げていた剣を抜き切りかかってきた
「はぁ、つくづく救いようのない奴らだな」
レイアは2人の間をすり抜け人質の女性を抱き抱えていた、人質をとっていた男は足元で泡を吹いて気絶していた
「ごめんね、ちょっとだけじっとしててね」
女性はレイアの顔を見つめていた
「はい」
そしてそっとしがみつき頬を染めて呟いた
それからは一瞬だった、誰も反応できない速度で蹴り気絶させた
そして女性をそっとおろし、安全な通りまで連れて行く
さっきまでは気にしていなかったが、助けた女性は絶世の美女だった、小顔で綺麗なブロンドヘアーで胸も大きくこの上なく美しかった
「なんであんな所にいたの?」
「いや、まぁ、えっと、、、」
「そっか、訳ありか話したくないなら無理に話さなくてもいいよ」
「え、いいのですか?」
「まぁ、気になると言えば気になるけど無理に話してもらおうとは思わないよ」
「ありがとうございます」
そう言うと女性は軽く頭を下げた
「そう言えば名前なんて言うの?」
「ソフィです」
「そっか、ソフィかいい名前だね」
「ありがとうございます」
そんな何気ない会話をしながら歩いていると教会の前にきていた
「あ、俺成人の儀式しなきゃいけないんだった」
「でわここで待っておきますね」
「え?いいの?」
「はい!まだお話したいですから」
そう言って笑うソフィに見送られ教会の中へと入っていった