第2話 争いの終結
圧倒的な力を前に2人の勇者と英雄は
「ダークブラスト」
魔法陣から現れた闇の球体を防いだ2人の勇者達は、驚いていた。
「勇者よ、時間を稼いで欲しい、あいつは野放しにしてはいけない、今ここで命と引き換えにしてでも封印する!」
勇者も同じ事を思っていたようで、頷き直ぐに男の方へ剣を構えた。
そして全身全霊の力を使い、男に斬りかかる。
激しすぎる剣戟の余波で周りの地形が瞬く間に変わっていった。
「勇者よ、下がれ!そのものを封印する!」
その声を聞き、勇者が退こうとした一瞬の隙で男の剣は勇者の胸を貫いていた
だが勇者は男の身体を掴んでいた
「俺に構うな封印しろ!!」
その声を聞き英雄は躊躇うことなく封印魔法を放った
『封印魔法 楽園の箱庭』
とたんに男は眩い光に包まれた、戦場とは思えないほど温かく優しい温もりであった
それは神のみが作り出せる異空間に閉じ込めるものであった
男は勇者を蹴り飛ばし、そして封印された。
2人の勇者と英雄は命懸けで世界を守り、人族と神族を和平に導いた。
こうして終わりの見えない世界戦争は終わりを告げた。
今回の世界戦争はラグナロクと呼ばれ突如現れた邪神に人族と神族が力を合わせ立ち向かい封印したと後世に伝わり、2人は救世主とよばれ、崇められた。
ただ、勇者レイアスは邪神を封印してから浮かない顔をうかべることがあった
「なぜ、あの男は封印される間際に俺を道ずれにしなかった。」
邪神が封印される間際
勇者レイアスは、涙を流し微笑んでいる邪神の顔を見ていた
「君の名前は?」
「名前か.....我が名は邪神ラグナリア!」
そして男は封印された。
「まさか、男は最初から戦争を終わらせるつもりだったのか?」
そんな疑問も確認する術もなく考えるのをやめた。