9342/9342
新世界の構築(最終章)
天王、竜神、天神天竜の姿は、その時完全に消えたのだった。彼らが消滅した訳では無い。彼らの胎内に完全吸収されたのである。
「おお・・これこそは・・清治様が全ての業を完遂された事を示すのだ」
天空神は大音声に空に向って言うと、ぱああっと太陽門が光り出し、そして天上界は、天空の全てを照らし出すと共に、不浄な者は一瞬にして消えて行った。
「ここに・・万世の礎が成った!」
清治は、全姫と手を取りながら、天宮でようやく玉座に座ると、
「俺も、次代の天王にしっかり伝承出来るものを残して行かなきゃな。前天王様と言う方が同じく地上界に落ちられた、その事が、初めて全界を知るきっかけとなったんだ」
「うん、清治・・」
やがて生まれて来る、次代の天王にバトンタッチをするその日まで・・・
完




