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新世界の構築(最終章)
「何・・・」
清治達の顔に、ぴしっと緊張が走る。どんな場面にそんな竜鏡を使わねばならない時が訪れたのか・・それは、やっと判明した。
「獨爛八膜の中で、そう呼ばれているが、第六獨爛の地において、前竜神が時の狭間を自分達の竜界と遮断した時だ。その為、天上界と獨爛世界は境界を持った。しかし、天魔王様は、その獨爛世界こそ、天上界を我がものにする手段と考えられた。そこから我が開発した獨鏡を研究し、竜鏡の仕組みを真似、魔鏡と言う応用を持って、地上界の有力な者達をつまみあげる秘法も取得する中で、それを駆使し、第一、第二獨爛を通らず、第三獨爛に向かえる道、つまり奈落とは、地上界に通じる道でもある事を発見し、地上界と同じ原理である亜空間を創出したのだ。それは、第三獨爛である獨雅羅王をいずれ倒す為である。ここを押さえれば、第四獨爛の闇、第一、第二獨爛の奈落・無天の境界を持って、強固な第三の世界が出来る。いずれ、獨爛八膜を突破し、天上界、地上界、魔界を飲み込む事も可能になる」




