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新世界の構築(最終章)
「むうん・・むむむん・・・」
声がする。それは、恐らく黒竜の存念を呼び出しているのでは無いか?そして、天魔王と共に、天上界をかき混ぜた、竜族の裏切り者ユダに等しいこの竜王の本心が表わされようとしている。やはり、神竜にしか出来ない芸当である。そして、必要な行為であろう・・。
「おい・・分かっては居るが、やっぱり引くよなあ・・」
この竜神でさえ、神竜のこの姿を見ながらびびる程の迫力で気負される中、清治が何時もの、余裕?の苦笑い。だが、今そんな場合では無いだろうと思う竜神だった。




