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新世界の構築(最終章)
清治も、天も、竜神も驚いた。
「ただし、黒竜のその技は、所詮付け焼刃のものです。黒竜は、気配を消す能力と智謀こそ優れますが、そこまで吸い込む能力は高くありませんでした。そこで、気配を消す能力で竜神に接近し、秘伝を探る中で、実に様々な情報を取得したのですが、ここには竜鏡の事も含まれますよね。ここまでも明らかになりましたが」
「ああ・・そうだよな」
「ですが、結果として、確かに真似たとは言え、それは自分が身につけられるべき本来の能力では御座いませんでした」
清治が大きく頷く。




