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新世界の構築(最終章)
「やっと何度も論議を重ねては止まり、また会話を重視して、その中から互いの意見を交換する手法を取り、俺達の姿勢を、それこそくどいほど確認し、こうして進み出しているのに、またまた止まれと言うのかよ」
清治は、むすっとして言った。だが、竜神は、首を振る。
「止まるも進むも、関係ない事だ。一歩進んだから前進したとは言わない。そこで立ち止まるのも前進だ。それは時の狭間も同じ事だろう。だって、第六獨爛を中心にしたエリアが隣接し、ぐるぐるそこで回っていたのなら、最終到達点こそ、第六獨爛であったと言う事になるじゃないか」
「おい・・竜神・・お前」




