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新世界の構築(最終章)
「成程・・」
神竜は続ける。
「また、天魔王が恐れたのは、天神天竜様と言う存在でもあります。始祖源流の中でも、恐らく古今東西誕生する事は無いだろうと思われる、天与の才と美貌を持たれていました。まず、間違い無く本来天帝の妻となられる筈の存在でした。しかし、天神天竜様は、竜神を選ばれた。それでは、竜族が大きな力を天上界でこの後持ってしまう。天魔王は、天神天竜を妻にすれば、次期天王は自分になれると思った。そして、竜神を陥れ、天母様を天上界から追放し、天帝の過ちをも追及し始めた訳です。時代は大きくここで変化するのです」




