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新世界の構築(最終章)
「ああ、分かっているさ。でも、天帝様はそれをやったんだ。だから、天上界に戻れない事を承知の上で、奈落の底なる地上界に下った。しかし、俺達が五虎将を探しに地上界に降りた方法と、天帝様、天王様、竜神殿が地上界の、奈落の底に降りたのは、全く方法も違うし、意味合いも違う。でもさ、そこも、本来有り得ない禁法だった筈だぜ?神竜。お前はその事を知っているんだろうが?」
「そ・・それは」
竜神は、困った顔の神竜に向い、
「賢い、神竜には分かっているんだろう?君には全部な。でも、言えないんだよな。それが戒律と言う竜族特有の掟があるからだ。良いんだよ、そんな世界は、新時代の清治が変えて行くんだからさ」




