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新世界の構築(最終章)
天竜がはっきりと、その対象を竜神と言った。彼らも分かっていたのだ。界王が竜神を倒し、吸収し、新竜神になっている事を。それも確証の上で・・。
「出て来られたな・・やっとこっち側へ」
清治が言う。
「おう・・この境界だけは、どうしても向こう側から破れなかった」
「すげえ・・迫力になっちまったな・・前竜神様を超えたぞ・・この雰囲気は」
天竜がそう形容すると、神竜が平伏した。当然、自分より上である竜神だからだ。天竜はそのまま動かなかった。その迫力と、随分変化した様子に驚いていたからだった。




