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新世界の構築(最終章)
「それも良い表現だな、天。成程なあ・・母ちゃん・・いや、天馬が何も反応していないんだよ。通常なら殺気があれば、感じている筈なんだ。敢えて動く事は無い、ここで止まって居よう」
清治達は、そこで一歩も動かなかった。動く必要を感じ無かったからだ。ここは探索すべき場所では無いと思った。規則正しく、やはり、時計の刻を告げるような連続音が聞こえていた。何故清治が停止したのかも、それは感覚でしか無かった。清治は、耳を澄ませながら、やはりこの連続音を分析しているかのように、神竜に尋ねる。




