9198/9342
新世界の構築(最終章)
「成程・・そう言う感覚で申されたのですね?清治様。ですが、矛盾しませんか?天神天竜様は、始祖源流の血統なのであれば、この地である筈も御座いませんが」
確かにそうだった。だが、清治はそう言う感覚のような言動で、例えばの話をしている。つまり、そこが竜族源流の地であったとしても、言っている事は同じなのだから・・。
「ああ・・確かに強烈な圧と言うか、直線的で鋭角的な・・これは何と言うのかな、例えば、1つの鉱物的な結晶?例えば、俺の知る鉱物も常に、そう言うパルスを発生させていたんだよ。つまりそのような・・」
天が頷く。
「ははあ・・確かにその表現が一番合っているのかも知れないな。ここって・・全てが規則正しく整然としているんだ。だから微塵の隙間も無いように見える。俺達が例えば異邦人であれば、この体は貫かれているだろうな、きっと・・感覚的にそう言うものかも知れない」




