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未来
全の眼が潤む・・しかし、すぐ清治は、
「あ・・そんな事は無い。だって、俺は全を意識し、君も俺を見てくれた。むしろ、俺は天王としての道じゃ無くても良かったのかも知れないね」
「嫌や・・そう言う言い方は。清治は、もうどんな奴も適わへん努力もして来たし、誰よりも動いて来たねん、せやから、あたいの、がちがちに固まった心も動いたんやもん」
「そうだね・・巡り合うべきして俺達は、お膳立てをされたから出会ったんじゃなくて、必然の血によって、巡り合ったんだ」
「清治・・」
「全」
ここで二人は強く抱き合うのであった。こうして、清治は色んな解明をここで昇華させたのだ。その疑問を解決させたのだ。




