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未来
清治は、やや甲高い声をあげたのだった。
「何ちゅう事や・・ほなん言うたら、皆兄弟縁者になってしまうやんか」
「だからさ、そこがそもそも全も地球上で過ごしたから、考えが違うんだよ。だって、そんな所を追求したら、地球上或いは、他の地上界の星の人達にしたって、最初の種があるじゃんか。全て同じ血統になっちまう」
「そやけど・・」
「そう、だけど違う訳さ。それぞれの竜王達が、神竜に神砕かれ、又吸収、移譲されたと言う時点で、もはや別の血統が誕生した訳だよ。全と俺は、つまり肉親では無い。けど、今は夫婦だけどね、分かった?」




