清治の能力

未来

「うん。せやな。清治には言うてなかったねんけど、又言うような事でもあらへんと思うとったから言わへんかったけど、欺木の鞭での肉体的な苦痛は、とっくにあたいの中では解除出来とったねん」

「おう・・そうか。そうだったのか。それなら、俺の心にも救いがあったよ」

　清治は全を見つめる。

「あたいが苦しいて、どなんしようも無かったんは、そこから逃げ出す事の出来ん事やった。魔眼の監視下に置かれる精神的苦痛やった。なんで、あたいの父様や母様がこんな所に捨てたんやってな」