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再び・・
その返答には、少し表情を曇らせる巴竜だった。
やはり、そこに大いなる血の成せる先読みが作動していた証明でもある。しかし、その天神天竜は、既にその存在を消して、天馬の姿となっている。その事を、清治は言うのを躊躇したのである。
「うん、続けて」
清治は、敏感だ。そんな空気を察して、巴竜に解説を促した。
「はい、解明に時間を要した事は、今までの説明通りで御座います。その中から、第五獨爛の解明は、ほぼこれは完全とは言いませんが、徹底して行った結果、検証を終えた訳です。そこから第六獨爛との接点、共通点、相違点など様々な試行錯誤で御座いました」




