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再び・・
巴竜は笑った。ん・・そこは笑う所か?清治は思った。実はそれこそ、第六獨爛の謎部分の最大難所であった事を、天竜は指摘したのだ。
「俺もさ、神竜も加わって、色んな事に疑問も投げかけたし、書物も総動員したさ。けど、何でだろうと思った事の中に、魔怪鳥を中心にする核を、ドーナツ状の獨爛八膜が包んでいると部分だ。なら、天上界は、その魔怪鳥を囲む周囲全てのエリアを制して居なきゃならないだろ?実際、そんな事は無いんだ。天上界が円球状のエリアだと言う事は、もう皆も知っているし、それを清治の言う理学的見地からしても、まさに理想な姿だ。けど、獨爛は違うだろ?まして第六獨爛は、その姿を変幻する。なら、それに隣接する、第五獨爛と、第七獨爛は、どこで境界を隔てているのかって言う事さ。魔怪鳥、獨爛、天上界の境には、闇があると言うのが今までの考え。が、その闇に紛れて、第五獨爛は存在した」




