9068/9342
再び・・
「少し・・言わせても貰って良いか、天竜殿」
ここで天空神が、口を開く。眉がぴくっとなる天竜だったが、
「いやいや、異論を挟むつもりは毛頭御座らぬ。今まで確かに竜王達の立場は、天上界にあって異端、隠密部署的な役割をずっと担って来た。しかし、我らは、獨爛侵攻の中で、竜王達の働きをつぶさに見ながら、自分達のここまでの天上界の在り方や、混乱の歴史を眺めながら、今日の3界の状態を、正しいとは決して思うては居らなんだ。王臣、八百万神にしても、真なる役割も、互いに重複していたり、よく分からないままに担って来たのだ。だが、今天竜殿が言われるような五連による改革の芽とは、その王臣、八百万神の上に君臨するものでは無いと言う事も、良く分かり申した。ならば、我は天空神の立場で、王臣、八百万神達に、通達を出さねばならぬ。君臨する事では無く、指導する立場として、竜王も共にこれから学んでくれぬか。ここまで聞いて居たが、良くその考えが分かった」




