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再び・・
「はい。左様で御座います。確かに竜王の人事は、私が受け持ちますが、実際王宮の権限は、天神様、天空神様、そして最終的に清治様と全姫様に御座いますので」
ここは敬語だった。天は、全とは一緒に行動していないし、ここまで面と対した事も無かったから、それは仕方が無い。ここでの立場の違いは、明確にしとかねばならないからだ。
「ほうか、分かった。後から見せてくれ」
「おい、全・・」
「ええんや、清治。それがより結束を強めるちゅう事やちゅうんなら、その通りにしょ。ほんで、天・・そう呼ぶで、構わへんな?清治がそう呼んでんねんもん、あたいもそう呼ぶ。ほんでな、全姫様ちゅう様は要らへんねん、全て呼べ」




