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決着の行方
竜神はそこで、圧を解いた。界王は泣いていた。ぼろぼろと両眼から涙を零すのであった。界も、自分のリミッターを3度目の正直、今の一瞬にも外す所だったのだが、その緊張を解き始めていた。双方の話が互いの根源まで到達したからだ。そこまで界が全ての理解をしていなければ、恐らく竜神は、双方滅却と言う天帝が天魔王に駆使した、天上界の禁じ手を使っただろう。その竜神に、今度は神竜が代わると言う事だ。
「何だよ・・何だよ。いきなり刃を置くなよ。そんなの有りかよ。ここまで、どんな思いで俺は・・」




