90/9342
季節の移ろい
「ははは」
香月も笑った。この場が和んで行く。そこへ又磯川が。そして政春が戻って来た。政春がすぐ頭を下げた。
「香月博士、先刻は申し訳ありませんでした。とにかく、先生は変人で有名な方ですので」
修二がその言葉が言い得て妙と、少しおかしく、にやにやと笑った。その通りだと思ったからだ。
「かなりの、資料を提供されたようですね?俵さん」
香月が言うと、
「あ、偶然の事です。私にはどう言う事なのか分かりませんでしたが、近々岡山の方で*発掘調査をされるそうです。鳩の関係者の方ばかりの所へ関係の無い話を持ち込み、本当に申し訳ありませんでした」
*キーワード ここから清治の人生が変化して行く。




